2012年03月19日

CDA2次「新判定ポイント」分析(1/5)

ご承知の通り36回2次試験の直前に「判定ポイント」が変わりました。そして、残念ながらこの36回2次試験で不合格となった方には、「ロールプレイングの今後の課題」というコメントがついてきます。

このように1サイクル経過した後の37回こそが「新判定ポイント」に沿った本格的な2次試験になるのではないかと思います。受験生としてはまず「新判定ポイント」を理解し、その対策が求められるところですね。特に初めて受験される方にとって「不合格者へのコメント」は貴重な情報です。

そこで、この「新判定ポイント」について、私なりに、あらためて分析してみました。

   1.主訴・問題の把握
   2.自己探索の支援
   3.傾聴(非言語表現)
   4.傾聴(言語表現)
   5.傾聴(かかわり方)

この5つが「新判定ポイント」です。順番は丁度ピラミッドの頂点から記載しているように思えますので、5番、つまり基礎・基本から理解と習得に努めるのがいいかと思います。

そこで、「分析」の第1回目は『傾聴(かかわり方)』です。(◆部分が「ロールプレイングの今後の課題」に書かれている内容です。)

【5.傾聴(かかわり方)】
◆共感、受容的態度、好意的関心

この3点を見るとロジャーズの「3つの態度条件」(自己一致、受容、共感)が浮かびます。やはり、カウンセリングの神様ロジャーズがベースになっているんですね。この3条件は「自己探索の支援」の理論的根拠にもなりますので特に大切です。

では、個々に見ていきましょう。

1)「共感」
信頼関係を築き、お話について理解したことを、クライエントに分かってもらうことだと思って下さい。つまり、理解したことを”伝え返す”必要があるんですね。

理解はしていても、理解したと伝わらない。これは結構あって大変もったいないことです。カウンセリングはコミュニケーションですから、キャッチボールを意識するといいでしょう。

2)「受容的態度」
条件を付けないでお話をそのまま受け取ることです。良し悪しの判断や思い込み、先入観、一般的価値観での評価は重大な欠陥となります。

ですが、言葉では分かっていても、ロールプレイでは意外とやっているものです。これが出来ないと合格が難しくなりますので、一度専門家にチェックしてもらうといいかもしれません。

3)「好意的関心」
ロジャーズは人間の本性は「”(自己)実現”傾向」にあるとしました。まさに好意的関心、肯定的な側面への興味が基本なんですね。

クライエントが否定的な話をしていても、肯定的な側面はないかと好意的なアンテナを立てておく。そうすれば、肯定的な言葉を聞き逃すことなく、反映できますからね。前向きな言葉が出てきたら、必ず「伝え返す」ようにしましょう。

以上、私なりにポイントを分析してみました。前後関係を含めたご説明は、下記勉強会で行っておりますので機会がありましたらご参加ください。また、お問い合わせについては「CDA実践研究会」にお願い致します。

〔勉強会〕
3月24日(土)10:00~12:30 場所:文京区
3月25日(日)14:00~16:30 場所:新宿区



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    Posted by タテさん  at 23:28 │Comments(0)CDA2次対策

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