2012年10月19日
トレーニングの3本柱/CDA2次に向けて(1)
カウンセラーのトレーニングには3つの柱があると言われています。
1)「人間性理解」のための心理系理論の学習
2)対人支援のための「技法の修得」
3)カウンセラー自身の「自己理解と自己受容」
順を追って説明しますと、
1)人間理解
クライエントの自己探索を支援するためには、まず「人間(つまり、こころ)とは何か?」を学ぶ必要があります。というと頭が痛くなってきますが、要するに、「こころ」とはいろいろな動きをするものだ、決して決まったようには動かない、極めて個人的なものだ、という理解です。
そして、重要なことは、そのさまざまな動きは「自分自身でもなぜだかわからないことがある」という点です。何と人間とは不思議なんでしょうね。自分自身のことが分からないなんて。
その理由は、20世紀最大の発見の1つと言われるフロイトの『無意識』から説明できます。
クライエントの言っていることは筋が通らない、堂々めぐりしていて真面目にやっているの?と思ってはクライエントの前に坐ることはできません。それが当たり前。まずは人間理解、クライエント理解が必要ということですね。
そうした意味で、基本的な理論の枠組み位は頭に入れておくと、面談についての理解が進みます。
フロイト以外にも、カウンセリングの神様ロジャーズなどは示唆に富んだ記述が多々みられますので、役立ちます。
いづれにしても人間理解のために「内的世界」に興味を持ち、その豊かさを感じ取ると共に「外的世界」との識別ができるようになるということが大切です。
2)技法の修得
受験生お得意の「スキル」です。マイクロカウンセリングの技法を使えればCDA2次試験は大丈夫だと思います。
ですが、使いやすい技法、有効な技法、難しい技法等さまざまですので、うまく選択することです。また、誤解して使ったり、多用しすぎたりして返って減点となるケースも見受けられますので注意したいですね。
技法の修得でポイントとなるのは、使うタイミングや状況、そして態度や非言語面に十分留意することです。
まず、ロジャーズの『3つの態度条件』を理解した上で技法として使えること。例えば、「共感」を示すにはどんな技法を使ったらいいかを考えてみることです。そして、言語で技法を使う場合には必ず非言語表現を併用すること。
2次受験のために習得すべき技法は、乱暴に言ってしまえば、大きく分けて以下の3つかと思います。
イ)信頼関係の構築
ロ)伝え返し
ハ)問い掛け
個々の内容は、CDA実践研究会の『レジュメ』等を参考にして下さい。
3)カウンセラー自身の「自己理解と自己受容」
軽視されがちなのがこのカウンセラー自身の自己理解と自己受容です。
キャリアカウンセリングは、クライエントの自己探索を支援し、自己成長することを目的にしています。従って、まずカウンセラー(CDA)自身が自己探索に馴れていなければいけません。自分でよく自分自身の自己探索をやっているひとはCDAをやっても上手なものです。
と言ってもなかなか時間がないかと思いますので、ロープレ練習での「クライエント役」を真剣にやってみることをお奨めします。この点はブログの方を参考にしてください。
尚、自己探索は自己理解につながり、自己受容を経て自己成長につながりますが、自己の感情や価値観及び行動パターンを理解することで自分を客観的に把握できるようになり「自己一致」につながります。
また、そうした理解に立った上で自分を受け容れるということは自己の肯定的把握になりますので、クライエントについても肯定的関心を向けることができます。
よく見られるケースですが、自分を否定的に見たり、過小評価している方の合格率は低い様な気がします。やはり、自分の良い面悪い面を把握し、それを受け容れている方でないと、クライエントの見立ては難しいのかもしれません。
CDA実践研究会では2)と3)のトレーニングが同時に出来る『自己逐語録の添削サービス』を始めましたので、よろしければご検討ください。
以上、トレーニングの3本柱について思っていることを書いてみました。このトレーニングは資格取得後も勿論続きます。
1)「人間性理解」のための心理系理論の学習
2)対人支援のための「技法の修得」
3)カウンセラー自身の「自己理解と自己受容」
順を追って説明しますと、
1)人間理解
クライエントの自己探索を支援するためには、まず「人間(つまり、こころ)とは何か?」を学ぶ必要があります。というと頭が痛くなってきますが、要するに、「こころ」とはいろいろな動きをするものだ、決して決まったようには動かない、極めて個人的なものだ、という理解です。
そして、重要なことは、そのさまざまな動きは「自分自身でもなぜだかわからないことがある」という点です。何と人間とは不思議なんでしょうね。自分自身のことが分からないなんて。
その理由は、20世紀最大の発見の1つと言われるフロイトの『無意識』から説明できます。
クライエントの言っていることは筋が通らない、堂々めぐりしていて真面目にやっているの?と思ってはクライエントの前に坐ることはできません。それが当たり前。まずは人間理解、クライエント理解が必要ということですね。
そうした意味で、基本的な理論の枠組み位は頭に入れておくと、面談についての理解が進みます。
フロイト以外にも、カウンセリングの神様ロジャーズなどは示唆に富んだ記述が多々みられますので、役立ちます。
いづれにしても人間理解のために「内的世界」に興味を持ち、その豊かさを感じ取ると共に「外的世界」との識別ができるようになるということが大切です。
2)技法の修得
受験生お得意の「スキル」です。マイクロカウンセリングの技法を使えればCDA2次試験は大丈夫だと思います。
ですが、使いやすい技法、有効な技法、難しい技法等さまざまですので、うまく選択することです。また、誤解して使ったり、多用しすぎたりして返って減点となるケースも見受けられますので注意したいですね。
技法の修得でポイントとなるのは、使うタイミングや状況、そして態度や非言語面に十分留意することです。
まず、ロジャーズの『3つの態度条件』を理解した上で技法として使えること。例えば、「共感」を示すにはどんな技法を使ったらいいかを考えてみることです。そして、言語で技法を使う場合には必ず非言語表現を併用すること。
2次受験のために習得すべき技法は、乱暴に言ってしまえば、大きく分けて以下の3つかと思います。
イ)信頼関係の構築
ロ)伝え返し
ハ)問い掛け
個々の内容は、CDA実践研究会の『レジュメ』等を参考にして下さい。
3)カウンセラー自身の「自己理解と自己受容」
軽視されがちなのがこのカウンセラー自身の自己理解と自己受容です。
キャリアカウンセリングは、クライエントの自己探索を支援し、自己成長することを目的にしています。従って、まずカウンセラー(CDA)自身が自己探索に馴れていなければいけません。自分でよく自分自身の自己探索をやっているひとはCDAをやっても上手なものです。
と言ってもなかなか時間がないかと思いますので、ロープレ練習での「クライエント役」を真剣にやってみることをお奨めします。この点はブログの方を参考にしてください。
尚、自己探索は自己理解につながり、自己受容を経て自己成長につながりますが、自己の感情や価値観及び行動パターンを理解することで自分を客観的に把握できるようになり「自己一致」につながります。
また、そうした理解に立った上で自分を受け容れるということは自己の肯定的把握になりますので、クライエントについても肯定的関心を向けることができます。
よく見られるケースですが、自分を否定的に見たり、過小評価している方の合格率は低い様な気がします。やはり、自分の良い面悪い面を把握し、それを受け容れている方でないと、クライエントの見立ては難しいのかもしれません。
CDA実践研究会では2)と3)のトレーニングが同時に出来る『自己逐語録の添削サービス』を始めましたので、よろしければご検討ください。
以上、トレーニングの3本柱について思っていることを書いてみました。このトレーニングは資格取得後も勿論続きます。
試験前日に/CDA2次に向けて(7)
「沈黙」の光と影/CDA2次に向けて(6)
二つの舟(共感)/CDA2次に向けて(5)
T字型アプローチのススメ/CDA2次に向けて(4)
気持ちに寄り添うとは?/CDA2次に向けて(3)
答はどこに?/CDA2次に向けて(2)
「沈黙」の光と影/CDA2次に向けて(6)
二つの舟(共感)/CDA2次に向けて(5)
T字型アプローチのススメ/CDA2次に向けて(4)
気持ちに寄り添うとは?/CDA2次に向けて(3)
答はどこに?/CDA2次に向けて(2)