2011年10月30日

CDA二次のサクセス・ポイント(5)

かかわり行動=姿勢ができたら次は技法です。技法の第一はクライエントをしっかり観察すること。

顔の表情や姿勢、動作、声の調子などの非言語面や、キーワード、言語パターン、言語頻度、矛盾・葛藤表現などの言語面について観察します。

ここで大事なことは、”クライエントの言葉を鵜呑みにしない”ということです。例えば、「転職が面倒」と言っていても、それだけ真剣に転職を考えているからかもしれません。「上司が嫌い」と言っていても、認めてほしい、正当な評価を受けたいという裏返しかもしれません。

こうした観察においてバックボーンになるのが、ロジャーズの「共感」で言うところの「好意的関心」です。ひとはだれでも悩みを解決したいんですね。より良い生活を送りたいんですね。だから相談に来ている訳です。

われわれはついつい言葉を優先させて判断してしまいますが、クライエントの言葉を鵜呑みにしていてはカウンセリングとは言えません。それはただの世間話です。

そうではなくて、言葉の裏側に隠れているほんとうの気持ちに近づき、クライエントのニーズや状況に関心を向けていくことが基本です。

クライエントの言葉を追跡しながら、注意深くクライエントを観察していく、これがカウンセリングのスタートになります。

CDA実践研究会
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    Posted by タテさん  at 23:28 │Comments(0)CDA2次対策

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