2011年10月20日

CDA二次のサクセス・ポイント(4)

「かかわり行動」の非言語的対応については前回触れましたので、今回は言語的対応=「言語的追跡」です。

ところで、「言語的追跡」ってなんだと思いますか?

テキストによると、
①「CDAは、基本的にはクライエントの語った話題に関心を向けることに集中し、カウンセラーの方から話題を飛躍させたり、妨げたりしてはなりません。」 ②「何を言うべきかに思いをめぐらす必要はなく、クライエントが話していることに気持ちを集中させることが大切です。」
ということになります。

どうでしょう、分かりますか?

ことばを分解してみると、「言語的(Verbal)」とは文字通り”言語による対応”ということです。

もうひとつの「追跡(Following)」が曲者で、かつ本質をよく現わしていると思います。つまり「追跡(Following)」とは後から追いかけていくことですよね。ここがポイントです。

クライエントの話を追い越してはいけないんです。クライエントの話の先回りをしてはいけないんです。

”先回りする”とは、例えば新しい解釈をしてしまったり、もっと話すよう催促したり、リードしたりすることです。

そうやって話の先回りするのではなく、話の内容に沿って付いていくのが「言語的追跡(Verbal Following)」です。これがカウンセリングの基礎として「かかわり行動」の基本にあるということですね。

そして、”話の内容に沿って”いくには、「クライエントが使った言葉」を伝え返していくことが一番容易で、かつ安全です。クライエントが使った言葉だから、”何を言うべきかに思いをめぐらす必要はない”(=②)訳です。

質問や要約、反映をするにしても根底にはこの「言語的追跡」があることをしっかり心得ておいてください。



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    Posted by タテさん  at 23:28 │Comments(0)CDA2次対策

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