第36回CDA二次試験を終えて

タテさん

2012年01月27日 23:28

第36回CDAの二次試験が終わりました。そして関心事は直前で変更になった「判定ポイント」の影響です。

合格率は48.1%ですから、例年と殆ど変りません。受験された方も違和感は無かったようです。従って、従来通りの判定基準と何ら代わりが無い様な印象を持たれても不思議はないと思います。

しかしながら、不合格者への講評は、”新しい判定ポイント”に基づいて行われていました。

すなわち、
     1)主訴・問題の把握
     2)自己探索の支援
     3)傾聴(非言語表現)
     4)傾聴(言語表現)
     5)傾聴(かかわり方)  です。

講評がこの区分で行われたということは、間違いなくこの判定ポイントに沿って採点されたということですね。

しかも、この項目の内の1項目だけで不合格になった方もいらっしゃいますので、各項目ともきちんとこなせる実力をつけておかなければ合格できないという訳です。

従って、各項目に沿って、それぞれ
     イ)何をしなければならないのか
     ロ)何をしてはいけないのか
をしっかり把握し、どんなケースにおいても対応できるように訓練しておくことが今まで以上に必要になってくると思います。

従来の判定ポイントよりも具体的なったというメリットはありますが、それだけ課題も増えたということでしょうか。

そういった意味で、二次試験は確実に難しくなっていると思います。では、合格率が変わらないのはなぜ? ということですが、その点で言えば、実技試験の主観性や曖昧性、クライエントやケースとの相性なども影響しているのでしょう。

早口で多弁なクライエント、寡黙なクライエント、登場人物が何人も出てくるようなケース、馴染みのない業種や職種。そして、練習を十分積んできたオーソドックスなケース、いろいろ得手不得手はありますからね。スンナリ受かってしまうこともある訳です。

ですが、そういう状況を期待しても何の勉強にもなりませんので、やはり、「新判定ポイント」に対応した十分な準備が必要になってくると思います。

カウンセリングの本質は「自己探索」です。その為には「経験」の中から「自らの問題」に気づいてもらう必要があります。

CDA資格保有者が1万人を超え、二次試験も新たな段階を迎えたような気がします。今後の受験者には『経験代謝』の理解が必要になってくるでしょう。そして、基礎となる傾聴の3分野(言語、非言語、かかわり)は必須項目であることに変わりはありません。

第36回の二次試験が終わり、私なりにこのように整理してみました。

〔参考〕
CDA実践研究会



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