CDA二次試験の「新判定ポイント」(1/2)

タテさん

2011年12月05日 23:28

第36回の二次試験から「判定ポイント」が変わりましたね。
従来の判定ポイントは
「傾聴スキルを使い、信頼関係の構築を図るとともにクライエントのニーズや状況を確認すること」でした。

それが、今回から下記のようになっています。
     1)主訴・問題の把握
     2)自己探索の支援
     3)傾聴(非言語表現)
     4)傾聴(言語表現)
     5)傾聴(かかわり方)

どうでしょう? 直前の変更は不安ですよね。ですが、直前だからこそ大きな変化はないと肯定的にとらえてみたらどうでしょう。但し、押さえるところはしっかり押さえて。

5つの項目の内3つが「傾聴」ですね。それだけ「傾聴」を重視している訳です。従って「傾聴」が出来なかったらアウト!ということになってしまいます。

3)傾聴(非言語表現)
これは「かかわり行動」の非言語的な部分、つまり「視線」「身体言語」「声の調子」を指すと考えていいでしょう。従来から「CDA実践研究会」ではこの3つを重視してきましたので、基準がはっきりして良かったと思います。

基礎中の基礎であるこれら3つのツールですが、しっかり出来ている受験生はほんの一握りです。殆どの方は自己流、自己満足だけでクライエントとの関係が意識されていないんですね。残された時間をこの3つの実践に特化するだけでもカウンセリングらしい場になってくると思います。

4)傾聴(言語表現)
これは「かかわり行動」の言語的な部分、「言語的追跡」がメインになります。「サクセス・ポイント(4)」にも書きましたが、CDAから話題を変えたり、話を飛躍させてはいけない、つまりクライエントの話を”後からついていく”感じで集中するということですね。

ですから、何を言うべきかを考えたり話の先回りをすることは厳禁なんですね。「質問」にしても「要約」や「いいかえ」にしても原則は「言語的追跡」ですので、しっかり身に付けておくことが大切です。

5)傾聴(かかわり方)
傾聴の最後、3つ目は「かかわり方」つまり「CDA側の姿勢」です。クライエントを非言語・言語の両面から観察し、支持的・肯定的に、クライエントに合わせて柔軟にかかわることがポイントです。そうすることで「話し易い場」ができるんですね。

また、ロージャーズの流れをくむ「パーソン・センタード・アプローチ」も参考になると思います。つまり、「自己一致/純粋性」「無条件の肯定的尊重/非審判的態度/受容」そして「共感的理解」ですね。

こうした総合的傾聴によって、はじめて「2)自己探索の支援」が可能になってくる訳です。

(続く)
2/2では、1)主訴・問題の把握、2)自己探索の支援、について触れたいと思います。

関連記事