自然に、自分らしく
          でも、自分らしくいることって、難しい
            いつでも自分らしくいられたら・・・

        自分らしくいるには、ちょっとした努力が必要です。
          あなたが、あなたらしくいることをお手伝いします。
     

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Posted by たまりば運営事務局 at

2012年12月14日

はじめに

自然に、自分らしく、
そうすれば、チカラが出てきます。

そんな姿勢で、各種サービスをご提供致します。

コーチング
キャリア・カウンセリング
ビジネス・コンサルティング
そして
森林セラピー

個人が、企業や団体が、そしてコミュニティが、それぞれの”自分らしさ”を追及し、ベスト・パフォーマンスを発揮できるようお手伝いします。

基本は、”自然でいる”こと。
自然を身近に感じ、素直に向き合ってみる、そうすれば必ず”答”が見つかるはずです。
そんな思いを『ナチュラル・スタイル』と名付け、さまざまな機会をご提供していきます。  


  • Posted by タテさん at 01:15Comments(0)トップページ

    2012年12月14日

    お知らせ

    *【CDA2次対策用『逐語録添削』】
        ・・・『自己逐語録』の添削サービスを始めました。
           「CDA実践研究会」のHPから該当頁にお進みください。

    *【CDA2次対策用『レジュメ』】
        ・・・勉強会に参加できない遠隔地の方にお奨めです。
           「CDA実践研究会」のHPから該当頁にお進みください。

    *【第39回CDA2次対策勉強会】
        ・・・10月13日(土)から順次開催しています。
           「CDA実践研究会」のHPから該当頁にお進みください。

    *【第39回CDA2次対策ロールプレイ研修】
        ・・・10月13日(土)から順次開催しています。
           「CDA実践研究会」のHPから該当頁にお進みください。

    *【コーチング・ミニミニ講座73】を更新しました。(2012.10.19)
     詳しくは〔セミナーのご案内〕をご覧ください。

    *【コミュニティ・コーチング講座】を更新しました。(2012.10.5)
     詳しくは〔セミナーのご案内〕をご覧ください。(募集は締めきりました。)

    *【気になる言葉】を追加しました。(2011.12.29)

    *【セミナー参加者のご感想
     ワークショップにご参加頂いた方のご感想を一部ご紹介します。
     詳しくは〔サービスの概要〕をご覧ください。
      


  • Posted by タテさん at 01:10Comments(0)お知らせ

    2012年12月13日

    試験前日に/CDA2次に向けて(7)

    いよいよ39回のCDA2次試験が迫ってきましたね。試験直前には、「もう何もやろうとせず」、「ただクライエントの前に坐り」、「お話を聴くだけ」です。そういう気持ちになれれば、きっと「クライエントの状況やお気持ちが自然に理解でき」、「返す言葉がすんなり出て」きます。

    決して、「考えないで」ください。話の内容をどう返そうか、どう質問をしようか、どう進めようか、と考えないでください。その時点でクライエントの話が遠くなっていきます。

    クライエントの話を説明する必要はありません。話の要点をそのまま返してください。質問する時は5W1Hで開かれた質問を。話をどう進めるかを決めるのはクライエントです。

    勿論、状況によりますが、少なくともこうした心構えでいるだけで、面談がシンプルになり、クライエントに集中できます。2次試験のポイントは主訴の把握です。従って、感情・お気持ちは決してスルーしないでください。そうすれば、問題も自然に浮かび上がってきます。

    試験前日、少し整理しておきましょう。

    1.最初の話し始めのことば
     「○○さん、今日はどういったご相談でお越しになったんですか?」→フレーズを決めておきましょう。そして、直前まで練習しておきましょう。

    2.クライエントに興味を持ち、来談目的に引っ張られない
     どんな人間性の方なのか、どんな状況で、何を訴えたいのか、どこに不一致が生じているのかなどを確かめるように傾聴するといいでしょう。また、来談目的の裏に隠れた主訴を探しましょう。来談目的に引っ張られないことが、主訴を見つけるコツです。

    3.話の場面展開に注目し、感情や考え方・価値観を確かめる
     事柄→感情(否定的→肯定的)→考え方・価値観の流れ・変化に注目します。そして、感情や考え方・価値観は鵜呑みにせず、クライエントにとってどういう意味を持っているのか丁寧に確認してみましょう。

    4.話しすぎない
     お話を聴き、伝え返し、問い掛けをするだけです。長いフレーズはいりません。タイミングの方が大事です。また、お話を聴いたら一旦受容し、その上ではげましや質問、要約をすると良いでしょう。

    5.口頭試問
     まだ試験は終わっていません。ロールプレイで出来なくても、「想定していたこと」が試験委員に伝われば加点の可能性があります。簡潔に、結論から先に、クライエントが使った具体的な言葉を使って、説明しましょう。手法の話をするのではなく、面談の内容に沿って話すことも大切です。

    6.自分らしく
     いろいろ練習を積んできたかと思います。あれをやって、これをやって、と考えているかもしれません。ですが、最後は「自分らしく」やることが一番です。手法は忘れて、気持ちを受け止め、気持ちで応対するのがいいと思います。

    試験には結果が伴います。
    しかし、チャレンジされることこそ貴重だと思います。
    どうか、自分らしく、自分を信じて、堂々と試験に臨んでください。

    ご参考
    CDA実践研究会
    タテさんの第三ステージ〕  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年11月28日

    「沈黙」の光と影/CDA2次に向けて(6)

    「沈黙」・・・・・・。
    受験生の中には不得意にされている方が結構いらっしゃるようです。
    沈黙が怖い。クライエントが沈黙してしまったらどうしよう? 不安が不安を呼びます。

    そして、恐れていた「沈黙」が、訪れます。
    ああ、どうしよう!! 質問、質問! 何も浮かんでこない!
    とりあえず状況確認から。
    という訳で要約とも確認ともつかないお話から始め、閉ざされた質問をしてしまいます。ですが、既にクライエントの気持ちは離れ、新しい話は出てきません。それよりも質問の意味を訊かれたりします。万事休す。
    と、こんな悪夢さえ浮かんできます。

    では、少し「沈黙」について考えてみましょう。

    まず、「沈黙」とは双方が無言の状態で5秒間以上いる状態とします。従って、5秒未満は決して「沈黙」ではありませんので安心してください。むしろ、”間”やクライエント観察の為に使いましょう。ここで慌てて無理な質問などしてしまってはカウンセリングがぶち壊しです。やはり、「待つことができる」というのがカウンセラーの必須条件ですね。

    「沈黙」にもいろいろあります。ですが、大別すると以下の2種類に分けられるかと思います。
     イ)クライエントがつくる「沈黙」
     ロ)カウンセラー(CDA)がつくってしまう「沈黙」

    イ)の「沈黙」は内省的です。まさに無意識の領域に向き合い、自己探索に入っているところです。この「内省的な沈黙」はクライエント自ら作り出したものであり、ゆっくり探索できる空気感を伴って「待ってあげる」ことが大切です。それが「自己探索の支援」につながります。

    受験生にとってイ)の沈黙が”光”だとすれば、”影”の沈黙もあります。それがロ)のカウンセラー(CDA)がつくってしまう沈黙ですね。

    ロ)の沈黙はクライエントの「抵抗」です。
    原因としては次の様なことが考えられます。
    ・(CDAの)態度や受け答えが機械的で気持ちがこもっていない
    ・いちいち長々と発言を確認され、煩わしい
    ・次々に質問され、話したいことが話せない
    ・次の質問を考えているようで、話を聴いていない
    ・反応が過剰でわざとらしい(あるいは、殆ど反応が無く/単調で、話を聴いているのか分からない)
    ・何でも同感されてしまい、そんなに簡単に分かるものかと思ってしまう
    等々

    問題は影の沈黙ですね。「抵抗的沈黙」。多くの受験生が恐れるのはこの沈黙だと思います。この沈黙が訪れた時、どんな言い回しで打開したらいいのか? それが知りたい!知りたい!知りたい!

    お気持ちは分かりますが、そんな「魔法の言葉」はありません。
    上記のような原因によって生じた「抵抗的沈黙」を「言い回し」によって打開しようと考えること自体が、何だか危険な方向に向かっているように思えます。

    ここは普段から、かかわり行動、言語表現、非言語表現の基礎を磨き、”言い回し”ではなく、”場の力”がクライエントのお話を進めるのだと再確認したいところです。

    でも、でも、でも、もしも、本試験で『影の沈黙』が訪れたら・・・。

    クライエント(役)に感謝しましょう。そして、気づいた自分にOKを出しましょう。だって、このまま進んでいたら確実に不合格だった訳ですから。そして、うまくやろうとせず、何とかぎりぎりの合格ラインに復帰する努力をしてみましょう。

    そうですね。沈黙が続いている訳ですから、ここは「要約」という手があります。
    1)もう一度状況や事柄を辿り、感情・気持ちで言葉を結ぶ。
    2)そして、反応を待つ。(5秒くらい。長い沈黙が続いたので5秒くらいどうということはありません。むしろ”間”ができて良かった位の余裕を持ちましょう。)
    3)お話が出てきたら、それを丁寧に短い言葉で伝え返していきます。もし、言葉が出てこなかったら?
    4)ここで始めて「開かれた質問」の機会が訪れました。「今までお話頂いて、今、ここで、どんなお気持ちですか?」と、ユックリ問い掛けてみましょう。
    5)そしてお気持ちが出てきたら、「そうですよねぇ」なんて同感せず、「今、そう思ってられるんですね」と共感します。そして、更にキーワードについて問いを続けていきます。決して話題を替えてはいけません。考えや意味、価値観が出て来るまでその気持ちと一緒にいましょう。

    以上は一例ですが、ポイントは言い回しではなく、気持ちを込めて共感的受容的表現(言語・非言語共)ができるかです。状況に合わせて、その場で、自分の「直感」を信じて、展開を考えて下さい。

    こうして考えてみると、「内省的沈黙」は自己探索に入っているOKサインですから決して恐れる必要はありませんよね。むしろ歓迎すべきです。「抵抗的沈黙」は基礎、基本をしっかりやっていれば起こり得ない。もし起きたら、それは合格に向けの軌道修正サインだから、感謝。沈黙を恐れてお話が聴けなくなることこそ問題。ということになるかと思います。

    ロジャーズは『沈黙を聴く』と表現していますが、達人は沈黙をむしろ利用したんですね。われわれはそこまでは行き得ませんが、せめて『沈黙の光と影』だけは見分けられるようになりたいと思います。

    ご参考:「CDA実践研究会」(レジュメ、勉強会、ロープレ研修、逐語添削等)  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年11月21日

    二つの舟(共感)/CDA2次に向けて(5)

    CDAの2次試験では「共感」が求められます。では、具体的にどうすればいいのでしょう? ちょっと悩ましいですね。コミュニケーションの基本は双方向、つまりキャッチボールです。会話のキャッチボール。

    お話を聴いて、「うんうん」「はいはい」だけではキャッチボールにはなりません。なんらかの形でボールを返す必要があるんですね。ボール、つまり言葉です。

    手っ取り早いのが単語、それもクライエントが使った言葉であれば、
    ・言い違いや誤解は少ない
    ・言葉を重ねても問題ない
    という訳ですからこれが基礎と考えてもいいでしょう。テレビを見ていても上手い司会者はこの手法を使っています。注意して見られると参考になりますよ。

    では、これだけでいいかと言うと、これだけでは共感とは言えません。では? それは気持ちがこもっていなければいけないということです。 気持ちを込めるとは? そう、非言語表現ですね。 非言語表現を使って気持ちを込めて言葉を返す。この点がしっかりできれば、共感についてはいいレベルに達していると思います。但し・・・。

    時々、気持ちを込める=「共感」=「同感」と思っている方をお見かけします。ここで、「共感」≠「同感」ということをしっかり押さえておきましょう。

    「同感」とは、クライエントと同じ側に立って、その気持ちに同調することです。言わば、同じ舟に乗りこんで荒波にもまれている状態です。「それは大変ですよねぇ」「それはご不安ですよねぇ」「それは困りましたねぇ」、いづれも同感です。同じ気持ちになっているという訳です。

    カウンセリング上、これではいけません。
    え? これではいけないの? 同じ気持ちになってはいけないの?

    はい、これではいけません。
    理由はいくつかあります。
    1)事柄→解釈→感情という反応で「不安」を感じていたとして、その不安に同感/同調したとします。その後、ある気づきによって事柄の解釈が代わり、「期待」という感情が湧いてきたとしても、「不安」という同じ気持ちになっているカウンセラーに気兼ねして正直に「期待」と言えなくなってしまう危険性があります。

    2)また、同感することによって一時的にせよ気持ちを軽くしてしまいます。それは痛み止めみたいなもので、一生痛み止めを飲み続けることが出来ないように、四六時中クライエントのそばにいる訳には行きませんし、一生面倒をみることだってできません。クライエントが自分で選び、行動できるように支援するのが本当のカウンセラーの役目ですからね。

    3)逆に、「同じ体験もしていないのに、私の気持ちを分かるはずが無い!」と抵抗を生むことだってあります。

    4)そして、同じ気持ちになった(=同感)時から、クライエントとカウンセラーのそれぞれの気持ちをひとまとめにし、最大公約数的な把握になってしまいます。これでは自己探索とは逆の方向ですね。自己探索とは、クライエントの気持ちを分解し、確認していく作業ですから。

    この様に、「同感」とは同じ舟に乗って(いるかの様に)、同じ荒波にもまれて、同じ感じを味わっているイメージです。もし舟が沈んだら・・・。

    これに対して、「共感」とは『二つの舟』に分かれて乗っている。同じ荒波にもまれて(いるかの様に)、クライエントの舟の傍に居る。そして、クライエントの舟の様子を見ている。暗礁が見えたら教えて上げることもできる。沈みそうになったら助けてあげることだってできる。「あの様な舟で、あのような操作をしていて、この波だったら、その様な気持ちになることも」と理解する。これが「共感」ですね。

    クライエントの舟に案内されて、クライエントの「無意識と言う海」に自分の舟で漕ぎ出す。これがカウンセリングなのかもしれない、そんな気がしてきます。

    参考例
    「同感」:「ご不安ですよね。」
    「共感」:「ご不安と<感じてられるん>ですね。」
       又は「ご不安なんですね。」

    ご参考:「CDA実践研究会」(レジュメ、勉強会、ロープレ研修、逐語添削等)
      


  • Posted by タテさん at 23:25Comments(0)CDA2次対策

    2012年11月09日

    T字型アプローチのススメ/CDA2次に向けて(4)

    CDA2次試験。お話を丹念に聴いて行くのが基本ですが、もう少し詳しく考えてみましょう。

    クライエントのお話は、一般的に「事柄」→「感情」→「意味」の段階を通ります(勿論、実態はさまざまです)。従って、それぞれに合った「対応」が必要になってきます。

    ここで、「事柄」と「感情」「意味」との間には決定的な違いがあります。それは、前者、つまり「事柄」(出来事)はクライエントの外側にあるものだ、ということです。

    従って、クライエントを取り巻く「事柄」はたくさんあり、これをいちいち確認したり、質問したりしては、時間がいくらあっても足りません。

    そこで、「事柄」のお話を聴くときには、”知りたい!”という情報収集欲求をできるだけ「我慢」する。質問は最小限に抑えて、自由にお話頂くなど”受け身”に徹するのがいいと思います。

    言わば、「水平展開」です。クライエントはどんな「事柄」(出来事)が気になっているのか? そのあたりを丹念に、伝え返し中心に聴いて行きます。

    そして、もうひとつ大事なことがあります。それは、「感情への入口=サイン」を探すということです。

    ある「事柄」に関連して、クライエント固有の「感情」が激しく動いています。これが「経験」です。心理的な背景には何があるのでしょう? 深くつながっているものは何なのでしょう? 感情はその入口なんですね。

    ですから、このサインを決して見落としてはいけません。感情に関連した言葉が出てきたら、必ず反映し、その場にとどまりましょう。「辛い」といってもどんな辛さなのか? どんなところが辛いのか? 何が辛いのか? 「問い」を投げ掛けてみるんですね。

    決して「お辛いですよね」と同感して、カプセルにふたをしてはいけません。むしろ、カプセルから取り出し、どんな辛さが詰まっているのか、広げてみましょう。そしてクライエントに言葉にしてもらいましょう。この「言語化」を通じてクライエントは気づきを得ていきます。感情が整理されてくると、クライエント特有の考え方や価値観、意味が見えてきます。

    この様に「感情」が出てきたら垂直展開です。感情やお気持ちを掘り下げていく。このへんからいよいよクライエントの「自己探索」が始まります。CDAは積極的にかかわり、「問い」を投げ掛けることによって、支援をしていきます。

    「事柄」と「感情以降」をまとめてみましょう。
     1)「事柄」  : 外的現実的世界が対象 水平展開
               受け身的かかわりと入口(感情)探し
     2)「感情以降」: 内的個人的世界が対象 垂直展開 
               積極的かかわりと自己探索支援の為の問い掛け

    こうした展開は、『T字型』と言ってもいいかもしれません。1)と2)の性質が違うことをご理解頂ければと思います。

    10分間の面談で考えてみると、「事柄」から「感情」への転換タイミングは早遅さまざまです。早ければ1・2分ということもありますし、遅ければ7・8分。勿論、「事柄」に対して質問を続けていくと、延びます。

    面談上手な人のロープレを見ていると、「事柄」への応答で「我慢」が出来ています。あれこれ質問をせず、自然にお話が聴けています。(そうでない人は、質問主導で動き回って、面談を複雑に、従って自ら難しくしているかの様です。)

    勿論、試験ですから、「事柄」の話が延々7分位まで続いたら、「お気持ちは?」と話を向けてみる必要はあると思います。(但し、前半ではやらないように。クライエントはまだ話足りない筈ですし、気持ちを語る気分になっていないかもしれません。)

    以上、10分間の面談について考えてみました。改めて、カウンセラーには水平的視点と垂直的視点が必要なんだと思います。

    ご参考:「CDA実践研究会」(レジュメ、勉強会、ロープレ研修、逐語添削等)  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年11月01日

    気持ちに寄り添うとは?/CDA2次に向けて(3)

    「気持ちに寄り添う」「クライエントに寄り添う」、よく耳にする言葉ですね。では、どういう意味ですか?と尋ねられるとなかなか説明しにくい。そこで、改めて考えてみました。

    関連したイメージとしては、ラポールや信頼関係、共感があります。これらに共通することは「関係性」、つまりAとBの関係を示しているということですね。更に考えると、A=Bではなくて、A:Bであることが分かります。つまり、AとBは同一ではなく、それぞれ独立した存在で、かつ平等ということです。

    ちょっと外れますが、「無我夢中」「我を忘れる」という状態は、何かに集中していて自分自身がその状態に埋没していることを意味します。何か創造的で建設的なことならいいのですが、例えば「怒り」「哀しみ」といった強い感情だったらどうでしょう? 怒りで暴走している状態、深い哀しみに打ちひしがれている状態、いづれも自分自身のコントロールがきかない状態ですね。こうした状態は「自分を失っている状態」で好ましくありません。

    では、どういう状態ならいいのでしょう? それは「自分を取り戻している」状態、「我に帰っている」状態、要するに自分自身をコントロール出来ている状態です。自分自身が今どうなっているか客観的に把握できる状態(=自己一致)でもありますね。

    話を戻しましょう。これをクライエントとカウンセラー(CDA)の関係に置き換えてみると、カウンセラーはクライエントの状態に同調、埋没してはいけない、あくまでも独立を保って、良心となって、基準となって、客観的に、一般的価値観を排除しながら、クライエントを観察していく。そして、「今、ここで」の状態を反映していく、あるいは問い掛けていくということになります。

    従って、「寄り添う」というのは、「辛いという感情」であれば、クライエントのその「辛い」という感情と共に、その場に一緒に留まるが、決して同調・埋没してしまうことではない、ということになります。言い方を変えれば「共感」するが「同感」はしないということです。

    「辛いですよねぇ。」と言ってしまっては同感していることになり、自己探索は進みません。そうではなくて、例えば「辛いと感じているんですね(共感)。どんな点が辛いのかもう少しお話頂けますか(問い掛け)?」とする方が適切でしょう。

    「辛いですよねぇ。」「そうですよねぇ。」、一見、気持ちに寄り添っているようですが・・・。クライエントの気持ちに寄り添いつつも、一歩下がって冷静に観察する。そんな強いこころがカウンセラーには求められるのではないかと思います。

    ご参考:「CDA実践研究会」(レジュメ、勉強会、ロープレ研修、逐語添削等)  


  • Posted by タテさん at 23:37Comments(0)CDA2次対策

    2012年10月29日

    答はどこに?/CDA2次に向けて(2)

    「答はその人の中にある」(Starting from within/R.Assagioli)。これは、その人にとっての最善策は、その人が持っているということですね。(CDAが支援するクライエントの「答」とは、簡単に言えば、自己探索、自己成長につながる「自己概念」と考えていいと思います。)

    ですが、クライエントにはその「答」がなかなか見つからない。
    何故見つからないのでしょう?
    「答」はどこに隠れているのでしょう?

    それは、”意識されていないところ”。つまり、『無意識』の領域にあるからなんですね。ですから、困難と思える事態に接して、どうしたらいいのかと「頭=顕在意識で考えている」クライエントには、なかなか「答」が見つかりません。

    では、気づかない(無意識の)領域にある「答」をどうやって探せばいいのでしょう?

    無意識の領域からは「ヒント」や「サイン」が出てきますので、それを手掛かりにするんですね。そして、それが「答」の存在を証明しているのですが、なかなか気づきにくいのが難点です。

    と言うのも、無意識からのサインやヒントは明確な言葉や論理として現れないからです。つまり、身体感覚やイメージ、あるいは漠然とした表現、比喩などを通して曖昧な形で現れることが殆どです。

    ですから、CDAとしては冷静に、客観的に、それらのサインやヒントを聴き逃さずに受け止め、クライエントに「ほら、こんなサインが出ていますよ」と教えてあげるだけでいいんですね。具体的には「問い」という形をとることになります。

    「クライエントから出た言葉」だからクライエントは分かっている筈だと考えたり、あるいは「(了解!)そうですよね」とスルーするのは危険ですね。それはカウンセラー側の顕在意識空間での判断です。そうではなくて、「答」は潜在意識の中にある。今語られた言葉や仕草などは、「答」についてのサインだと理解することがポイントです。

    従って、曖昧な話に対して、整理しよう、具体化しようとカウンセラー自ら説明・解説したり、閉ざされた質問を始めてしまうのはいけませんよね。具体化したり、説明したり等「言語化」するのは、「クライエントの作業」です。クライエントが自ら作業するから「気づき」が得られるんですね。勿論、複雑な状況をある程度整理してあげたり、分からない点を最低限理解するために確認することは必要ですが、あくまでも掘り下げる作業はクライエントがやるものだということです。

    話が堂々巡りし、はっきりしない、もう少し簡潔に。そう思うのは人間として普通のことです。ですが、そうした曖昧な語り方こそが、無意識領域/自己探索に入りつつある証拠なんですね。

    こうした意味で、「クライエントの話の曖昧さ」をそのまま受け取ることができる力(「曖昧さへの耐性」)がカウンセラーには必要なのだと思います。

    カウンセリングの対象は無意識領域を含めたクライエントの「内的世界」です。そこにはクライエント特有の世界が広がっています。語られた言葉だけではなく、その背景や深層も考慮に入れた”空間としての理解”が必要だと思います。その為には、カウンセラーとしても意識領域と無意識領域のそれぞれに片足ずつ踏み込み、クライエントのお話に沿って、柔軟に対応していく必要があるのではないかと思います。

    ご参考:「CDA実践研究会」(レジュメ、勉強会、ロープレ研修、逐語添削等)  


  • Posted by タテさん at 23:26Comments(0)CDA2次対策

    2012年10月19日

    トレーニングの3本柱/CDA2次に向けて(1)

    カウンセラーのトレーニングには3つの柱があると言われています。
      1)「人間性理解」のための心理系理論の学習
      2)対人支援のための「技法の修得」
      3)カウンセラー自身の「自己理解と自己受容」

    順を追って説明しますと、

    1)人間理解
     クライエントの自己探索を支援するためには、まず「人間(つまり、こころ)とは何か?」を学ぶ必要があります。というと頭が痛くなってきますが、要するに、「こころ」とはいろいろな動きをするものだ、決して決まったようには動かない、極めて個人的なものだ、という理解です。

     そして、重要なことは、そのさまざまな動きは「自分自身でもなぜだかわからないことがある」という点です。何と人間とは不思議なんでしょうね。自分自身のことが分からないなんて。

    その理由は、20世紀最大の発見の1つと言われるフロイトの『無意識』から説明できます。

    クライエントの言っていることは筋が通らない、堂々めぐりしていて真面目にやっているの?と思ってはクライエントの前に坐ることはできません。それが当たり前。まずは人間理解、クライエント理解が必要ということですね。

    そうした意味で、基本的な理論の枠組み位は頭に入れておくと、面談についての理解が進みます。

    フロイト以外にも、カウンセリングの神様ロジャーズなどは示唆に富んだ記述が多々みられますので、役立ちます。

    いづれにしても人間理解のために「内的世界」に興味を持ち、その豊かさを感じ取ると共に「外的世界」との識別ができるようになるということが大切です。

    2)技法の修得
    受験生お得意の「スキル」です。マイクロカウンセリングの技法を使えればCDA2次試験は大丈夫だと思います。

    ですが、使いやすい技法、有効な技法、難しい技法等さまざまですので、うまく選択することです。また、誤解して使ったり、多用しすぎたりして返って減点となるケースも見受けられますので注意したいですね。

    技法の修得でポイントとなるのは、使うタイミングや状況、そして態度や非言語面に十分留意することです。

    まず、ロジャーズの『3つの態度条件』を理解した上で技法として使えること。例えば、「共感」を示すにはどんな技法を使ったらいいかを考えてみることです。そして、言語で技法を使う場合には必ず非言語表現を併用すること。

    2次受験のために習得すべき技法は、乱暴に言ってしまえば、大きく分けて以下の3つかと思います。
         イ)信頼関係の構築
         ロ)伝え返し
         ハ)問い掛け
    個々の内容は、CDA実践研究会の『レジュメ』等を参考にして下さい。

    3)カウンセラー自身の「自己理解と自己受容」
    軽視されがちなのがこのカウンセラー自身の自己理解と自己受容です。

    キャリアカウンセリングは、クライエントの自己探索を支援し、自己成長することを目的にしています。従って、まずカウンセラー(CDA)自身が自己探索に馴れていなければいけません。自分でよく自分自身の自己探索をやっているひとはCDAをやっても上手なものです。

    と言ってもなかなか時間がないかと思いますので、ロープレ練習での「クライエント役」を真剣にやってみることをお奨めします。この点はブログの方を参考にしてください。

    尚、自己探索は自己理解につながり、自己受容を経て自己成長につながりますが、自己の感情や価値観及び行動パターンを理解することで自分を客観的に把握できるようになり「自己一致」につながります。

    また、そうした理解に立った上で自分を受け容れるということは自己の肯定的把握になりますので、クライエントについても肯定的関心を向けることができます。

    よく見られるケースですが、自分を否定的に見たり、過小評価している方の合格率は低い様な気がします。やはり、自分の良い面悪い面を把握し、それを受け容れている方でないと、クライエントの見立ては難しいのかもしれません。

    CDA実践研究会では2)と3)のトレーニングが同時に出来る『自己逐語録の添削サービス』を始めましたので、よろしければご検討ください。

    以上、トレーニングの3本柱について思っていることを書いてみました。このトレーニングは資格取得後も勿論続きます。  


  • Posted by タテさん at 23:59Comments(0)CDA2次対策

    2012年10月18日

    コーチング・ミニミニ講座73のお知らせ

    下記の通り開催しますので、お時間のある方はご参加ください。

          【第73回コーチング・ミニミニ講座】
           日時:11月 4日(日)AM10時~12時
           場所:三鷹市市民協働センター
               ミーティングルーム
           費用:無料
               (お菓子差し入れ歓迎)

     特別な準備はいりません。気楽にご参加頂ければ結構です。
    但し、守秘義務にご留意頂き、発言内容等の公開はご遠慮ください。

     参加希望の方は、『お問い合わせ』画面からお願いします。  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)セミナーのご案内

    2012年10月05日

    第3回「コミュニティ・コーチング講座」(全5回)

    下記の通り、「コーチング・ミニミニ講座会員向け」にコミュニティ・コーチング講座を行います。

    資格取得や難しいスキルにこだわらず、日常生活で役立つコーチングを「コミュニティ・コーチング」と名付けました。

    この講座は、コーチングの初歩をやさしく学ぶ講座です。

    今回は前回の内容を更に一歩進め、「自分との対話」を深めていきます。今何をしたいのか、今何を言いたいのか、自分の本当の気持ちを聴いてみましょう。今まで気づかなかった自分に出会うかもしれません。

       【第3回コミュニティ・コーチング講座三鷹(全5回)】
         日程:2012年
              第1日10月21日(日)
              第2日11月25日(日)
              第3日12月23日(日)
            2013年
              第4日 1月27日(日)
              第5日 2月24日(日)
         時間はいづれもAm9:00~11:00(2時間)です。
         場所:三鷹市市民協働センター
         対象:コーチング・ミニミニ講座会員
         費用:500円/回(テキスト代等を含みます。)

    ご興味のある方は「コーチング・ミニミニ講座」に一度ご参加ください。内容をご説明致します。

    *本講座は締切となりました。
      


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)セミナーのご案内

    2012年08月13日

    深堀する言葉

    受講生の多くの方から、深掘りするにはどうしたらいいか? 「深堀する言葉」が分からない、教えて下さい。とよく聞かれます。

    沈黙されることが怖く、どんどん話をして頂くために「深掘りする言葉」が欲しいとのご希望です。

    面談をしていてもどうしたら深堀出来るか、そのことが気になり、次の質問で頭はいっぱいになってしまう。そして、当たり前の話ですが、クライエントの話が聴けなくなり、怖い怖い「沈黙」が訪れる。まるで「沈黙」を自ら引き寄せているようです。

    「深掘りする言葉」・・・、難しいですね。

    というのも、やはり「自己探索が深まる」のは面談の流れ・文脈の中からであって、投げ掛ける「言葉」によって急に深まるとは考えにくいからです。

    仮に深める言葉が見つかって使ったとしても、文脈に沿った必然性がないと響きません。また、非言語的にもこころがこもっていなければ、同様に自己探索を支援することは出来ないと思います。

    そうなってくると、考え方を変えてみる必要があるかもしれませんね。

    そもそも、「探索」するのは誰なのでしょうか?

    クライエントですね。クライエントが自己探索をする。CDAはクライエントの自己探索を「支援する」。「支援する」ことでまず大事なのは環境を整えてあげること。何でもご自由にお話し下さいという場づくりです。ですから、連続的に「質問」されたり、長文の「いいかえ」をされたり、安易に「同感」されたりしては、集中できません。

    yotsuba
    こうしてみると、CDAは「どうしたら深めることが出来るのだろう?」と”考える”必要はないんですね。”考える”からクライエントと共に居られない。”考える”から自分自身の世界に閉じこもってしまう。だから、お話が聴けなくなる。

    そうではなくて、お話を「受容」し、「反映」し、「はげまし」ていくことだけで十分なんですね。決して考えてはいけません。考えるスペースをクライエントに明け渡してあげる。そうすることでクライエントの話がCDAの中に入ってくる。

    この感覚を是非ご理解頂ければと思います。この感覚が洞察への扉を開けてくれます。

    icon_xmas
    難しい話は抜きにして、一度、次に何を質問しようかと”考える”ことを止めてみたらどうでしょうか?

    その代わり、クライエントの話(キーワード)を丁寧に伝え返していく。そして、キーワードとなるお気持ち・考え・価値観が出てきたら、一旦伝え返した上で、「そのことについてもう少しお話頂けますか?」(はげまし)と投げかけてみる。この基本に徹してみてはどうでしょうか?

    マイクロカウンセリンングのアイビイも「かかわり行動がしっかりできていれば、特別な技法を使ったり話をリードしたりしなくても、最小限の『はげまし』を用いるだけでクライエントは自己探索へと進むことができるのです。」と言っています。

    クライエントの探索力を信じ、支援することがCDAの役割です。その役割遂行の邪魔をするのが、「どうやって話を進めようか、どうやって深めようかと考える」ことだということに気づいて頂ければと思います。  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年06月21日

    2次試験対策『レジュメ』(販売開始)

    2次試験の対策講座「勉強会」で使用している『レジュメ』を販売することにしました。今回、10頁程加筆しましたので、実質は25頁くらいになっています。簡単にご紹介しますと、

    最初は、「2次試験の概要」です。試験の形式や流れなどをご説明しています。初めて受験される方には、本番のシミュレーションとしてお役に立てるのではないかと思います。

    次に「2次試験対策の基礎」として予備知識をいくつか取り上げました。簡単に言ってしまえば”カウンセリングの人間観”です。クライエントの理解、自己理解に欠かせない知識です。カウンセリングのスタート地点ですね。

    予備知識をベースに、しっかり理解しておかなければいけないのがロジャーズの「クライエント中心療法」です。カウンセリングの神様 ロジャーズ の人間観、そしてCDAの意義などを出来る限り分かり易くご紹介しました。

    また、アイビイの「マイクロカウンセリング」についても触れました。市販の専門書等にも技法は載っていますが、実際にどう使ったらいいのか? そして、大変大事な点ですが、やってはいけないこととは?

    そこで、私なりの経験や解釈を加えて、「やること」と「やってはいけないこと」を明確にしてみました。勿論、ケースによっていろいろありますので一概には言えませんが、「基礎として頭に入れておけば応用がきく」という意味で、敢えて書かせて頂きました。

    基礎の次は、「対策の基本」です。近年多岐にわたってきた本番事例に立ち向かう為、どういうアプローチをしていったらいいか? 事例の構造という観点から「ひとつの提案」をしています。

    そして、ロールプレイに当たっては、「事柄」「感情」「考えや価値観」にどう対応したらいいのか、口頭試問ではどう答えていけばいいのか、なども載せています。

    最後は、いよいよ「試験対策」です。メインは第36回から変わった「判定ポイント」。細かく分析し、対応を整理してみました。「感情の反映」についてはシツコイくらいに紙面を割いています。

    「感情」に対応できなければ合格できません。「感情」への対応こそが、合格と言う扉の鍵です。しっかり握りしめて試験会場に向かいましょう。

    また、近年多岐になってきた本番事例についてもいくつかコメントしてみました。こんな見方もできるのかと、参考にしてみてください。

    yotsuba
    もともと『レジュメ』の販売は検討していましたが、地方で試験対策にご苦労されている方々の声が聞こえてきました。本来であれば、勉強会でご説明したいところですが、地方の方々のご事情を考えると、そうも言ってはいられないようです。

    心配な点は、『レジュメ』をご覧になって、ご理解頂いたことと当方が意図していることの「不一致」です。ですが、ご本人にお任せしても宜しいのではないかと思い至りました。

    もし、この点をご了承頂き、誤字脱字についてもご容赦頂き、『レジュメ』をご希望されるのであれば、「CDA実践研究会」にアクセスしてください。勉強会と同額になりますが、ご提供させて頂こうと思います。

    icon_xmas
    レジュメをまとめ直してみると、改めて「ナチュラル・スタイル」でご紹介してこなかったことが多いことに気がつきました。そして、現時点で頭の中にあることを殆どまとめることができたかと思います。

    ですが、まだまだ学ぶことはたくさんあります。常に新しいことの吸収に努め、「ナチュラル・スタイル」でご紹介するとともに、『レジュメ』の更なる改訂につなげていければと思います

    『レジュメ』が試験対策に悩む方々の一助になれば幸いです。  


  • Posted by タテさん at 17:47Comments(0)CDA2次対策

    2012年04月20日

    試験当日を迎える為に(CDA2次)

    いよいよ明日からCDAの第37回2次試験ですね。

    本試験は何と言っても緊張の場、何が起きるか分かりません。入室した部屋の雰囲気に圧倒される、クライエント役が何となく苦手なタイプだ、お聴きしている事例が複雑だ、・・・緊張はますます高まって・・・?

    でもご安心ください。誰でもそうです。

    そして、そうしているのは「自分」です。認知療法でも明らかなように、現在の感情は出来事が原因では無く、出来事をいかに認識しているかという「自分の認知」が原因なんですね。

    ですから、会場にしても、クライエント役にしても、そして事例にしても、まずは「そういうもの」だと思って受け容れてください。
    そうすれば、落ち着いて、自分らしいロールプレイと口頭試問ができると思います。

    試験会場に行ったら、「何でも来い」「どんなお話でもお伺いします」という姿勢こそが大事です。さて、直前のチェックポイントは、

    1.最初の話し始めのことばは決まっていますか?
     「○○さん、今日はどういったご相談でお越しになったんですか?」→フレーズを決めておきましょう。

    2.クライエントに興味をもつ
     どんな人間性の方なのか、どんな状況で、何を訴えたいのか、どこに不一致が生じているのかなどを確かめるように傾聴するといいでしょう。

    3.話の場面展開に注目し、感情や考え方・価値観を確かめる
     事柄→感情(否定的→肯定的)→考え方・価値観の流れ・変化に注目します。そして、感情や考え方・価値観は鵜呑みにせず、クライエントにとってどういう意味を持っているのか丁寧に確認してみましょう。

    4.話しすぎない
     お話を聴き、伝え返す(反映や質問)だけです。長いフレーズはいりません。タイミングの方が大事です。また、お話を聴いたら一旦受容し、その上で質問や要約をすると良いでしょう。

    5.口頭試問
     まだ試験は終わっていません。ロールプレイで出来なくても、「やろうとしていたこと」が試験委員に伝われば加点の可能性があります。簡潔に、結論から先に、クライエントが使った具体的な言葉を使って、説明しましょう。

    最後に、
    試験には結果が伴います。
    しかし、チャレンジされることこそ貴重だと思います。
    どうか、自分らしく、自分を信じて、堂々と試験に臨んでください。


    〔CDA実践研究会〕
    http://www.cdasupport.jp/  


  • Posted by タテさん at 00:25Comments(0)CDA2次対策

    2012年04月13日

    CDA2次「新判定ポイント」分析(5/5-2)

    前回、「新判定ポイント」分析の5/5で触れましたが、ロジャーズは「クライエントの問題」は「不一致」にあると考えました。

    しかしながら、人間の本質を「自己実現傾向」としましたので、特別に『問題』を意識しなくても良かったわけです。それよりは自己探索の支援として3つの態度条件(自己一致、受容、共感の3つの態度条件)を重視しました。

    そういった意味で、ロジャーズの「クライエント中心療法」から見ると『問題』の把握は、ケースによっては少しばかり分かりにくいような気がします。

    そこで「クライエントの『問題』の把握」を分かり易くする為に、「論理療法」や「認知行動療法」の例をご紹介したいと思います。

    「論理療法」(A.エリス)は、
    例えば、「継続的な就労」という「目標(G)」があって、
    「リストラ」という「出来事(A)」を経験した。
    そこで、「自分は無能な人間なんだ」と思い込み「(B)」
    大変「落ち込んでいる」=「結果/感情(C)」
    という事例から、

    『問題』は、リストラという「出来事」ではなく(一因ではある)、自分を無能な人間だと思う”悲観的思考”=「信念・考え方(B)」にあるとしました。

    「~ねばならない」「~すべきだ」「~当然である」という固定的な考え方。つまり絶対視や絶望感、非難や自己卑下、欲求不満、低耐性といった「こころのあり方」を『問題』だと見ている訳ですね。

    同様に「認知療法」(A.ベック)においても、「認知」が感情や行動に影響すると考え、情緒的な苦痛を生じさせる不適切な「認知」を「認知の歪み」と呼んで6つ(選択的抽出、恣意的推論、過度の一般化、拡大解釈や過小評価、自己関連付け、分極化思考)示しました。

    そして、A(出来事)→B(認知)→C(感情・行動)の関係において、Aが問題なのではなく、Bこそが『問題』としました。

    どうでしょうか? 『問題』の意味が少しはっきりしてきたのではないかと思います。

    以上から、口頭試問で『問題』を尋ねられて倒産やリストラ、失業といった「出来事(A)」(=クライエントの外にあるもの)と答えてしまってはNGです。あくまでも『問題』はクライエントの内側にあるもの、です。従って「自己探索」に価値が出てくる訳ですね。

    ロジャーズ(クライエント中心療法)で言えば客観的な自己像と「不一致」を生じさせている偏った「自己概念」。エリス(論理療法)やベック(認知療法)なら、思い込みや過大(過小)評価等の「固定概念」。このあたりに『問題』を見つけ出すヒントがありそうですね。

    ロールプレイトレーニング研修
     :4月20日(金)19:00~21:00
       緊急追加開催!(お早めにお申し込み下さい。)

    〔CDA実践研究会HP〕
    http://www.cdasupport.jp/
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  • Posted by タテさん at 23:47CDA2次対策

    2012年04月04日

    CDA2次「新判定ポイント」分析(5/5)

    「新判定ポイント」分析の5回目。今回は最後のポイント「1.主訴・問題の把握」です。(◆部分は「ロールプレイングの今後の課題」に書かれている内容です。)
       1.主訴・問題の把握
       2.自己探索の支援
       3.傾聴(非言語表現)
       4.傾聴(言語表現)
       5.傾聴(かかわり方)

    【1.主訴・問題の把握】
    ◆クライエントの問題を適切に把握するように努める

    従来は「クライエントのニーズや状況を確認すること」となっていましたが、今回からはっきり「主訴・問題」という言葉が出て来ました。

    では、「主訴」とは何だろう、「問題」とは何だろう、という当然の疑問が浮かび上がってきますが、なかなかはっきりした説明がありません。受験生の悩みどころですね。

    テキスト(日本マンパワー)でも「クライエントの来談目的(主訴)をクライエントとともに確認する」「クライエントの主訴をクライエントとともに明確にする」「インテーク面談ではクライエントにとって主訴が明確になるように支援する」とあるだけで、そもそも「主訴とは」「問題とは」が明確ではありません。困りましたね。

    尚、医学では「主訴=患者が強く訴える症状」のようですが、カウンセリングや心理学においては「主訴」という言葉はあまり使われておらず、「感情」とか「問題」あるいは「課題」といった言葉で表現されているように思われます。

    そこで、私なりの解釈をしてみます。

    まず『来談目的』ですが、これは相談に来ようと思った直接の出来事(「事柄」)と考えます。例えば、早期退職や海外転勤、配置転換といったイベントですね。こうした「事柄」に引きずられて「感情」が出てくる。例えば、困惑、戸惑い、嫌悪などです。そして悩む。

    ひとりではなかなか悩みが解決できませんので、精神的にも追い込まれてくる。そして相談者の戸を叩きます。最初は、冷静に事柄を説明するでしょう。相手が信頼に足ると分かるまで情動(感情)は極力抑え込んでおきます。

    ですが、こころの中は穏やかではありません。とても冷静になって理性的に判断するなんて出来ない状態です。いろいろな感情が渦まいていて中には気づかない感情だって沢山あります。ましてや本当の「根源的な問題」なんてその存在すら気づきません。

    こうした最初の段階では、「事柄」や「感情」「問題」が渾然一体となっていて、「来談目的」しか見えない状態です。この点を捉えて、テキストでは「来談目的(主訴)」と表現しているのではないかと思います。つまり、まだよく分からないが「来談目的」の陰に「主訴」が隠れている訳ですね。

    そして、「インテーク面談ではクライエントにとって主訴が明確になるように支援する」とありますから、インテーク面談の目的は「来談目的」と背後に隠された「主訴」を仕分けることにあると思われます。

    カウンセリングの目的はクライエントの自己探索を支援し自己成長をを促すことですが、自己探索を阻害するのは「感情」です。そして共感的に理解し、信頼関係を築くのも鍵は「感情」です。

    従って、「主訴」が「最も訴えたいこと」とするなら、そしてその重要性から考えるなら、『主訴とは情動、つまり強い感情』と考えていいのではないかと思います。

    次に、『問題』とは何でしょう?

    カウンセリングの神様ロジャーズは、「自分のイメージ」(「自己概念」)と「実際に自分自身が経験していること」(「経験」)との「不一致」が「心理的不適応」という「問題」を引き起こすと考えました。

    ですから、「自己探索」によって「環境」に適応できるような新しい「自己概念」を構築できれば、「不一致(不適応)」を解消でき、自己成長につながるという訳です。

    つまり、端的に言ってしまえば、『問題』は自分(クライエント)の外にあるのではなく、自分(クライエント)の内側(=「自己概念」)にあると考えるのが妥当だと思います。

    しかしながら、インテーク面談の最初の10分でここまでたどり着くのは無理だと思います。従って、「問題解決」する必要はなく、2次試験では「主訴・問題」となっているのでしょうね。但し、「主訴」と「問題」を仕分ける”姿勢”だけは持っていなければいけませんので、「クライエントの問題を適切に把握するように”努める”」となっているのではないかと思います。

    以上、私なりにポイントを分析してみました。前後関係を含めたご説明は、「勉強会」や「ロールプレイトレーニング」で行っておりますので機会がありましたらご参加ください。また、お問い合わせについては「CDA実践研究会」にお願い致します。


    勉強会【緊急拡大3時間版】追加開催!〕
     :4月 7日(土)10:00~13:00
      (基礎ロールプレイ付き)
    ロールプレイトレーニング研修
     :4月20日(金)19:00~21:00
       緊急追加開催!(お早めにお申し込み下さい。)

    〔CDA実践研究会HP〕
    http://www.cdasupport.jp/
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  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年03月27日

    CDA2次「新判定ポイント」分析(4/5)

    「新判定ポイント」分析の4回目。今回は「2.自己探索の支援」です。(◆部分は「ロールプレイングの今後の課題」に書かれている内容です。)
       1.主訴・問題の把握
       2.自己探索の支援
       3.傾聴(非言語表現)
       4.傾聴(言語表現)
       5.傾聴(かかわり方)

    【2.自己探索の支援】
    ◆クライエントの背景にある感情、考え、価値観などを
      クライエント自身が把握できるように促す

    「自己探索の支援」というと何だかはっきりしない、どうやったらいいんだろうと思われる方がいらっしゃるかと思いますが、ここは冷静に分析してみましょう。

    まず、クライエントの基本行動は『自己探索』です。しかしながら、スムーズに『自己探索』に移行できる人は稀です。多くは「感情」が先行し、とっても『自己探索』どころではありません。従って、ロジャーズの3条件(自己一致、受容、共感)をベースに『傾聴』していく訳ですが、それが「判定ポイントの3~5」でした。

    そこで、ある程度「傾聴」が進んだ段階で、やっと『自己探索』のチャンスが訪れます。そこで、「背景にある感情、考え、価値観などをクライエント自身が把握できるように”促す”」ということですが、この「促す」という言葉をどう解釈するかがポイントになってきます。

    ここで、「促す」とは背中を押す、後押しするという意味です。その方向性と動きを積極的にサポートするという行為ですね。決して、別の方向へ「仕向け」たり、動きのない所から「引き出す」訳では無いところが大事です。

    では、具体的のどうするかということですが、それはちゃんと「評価ポイントの課題」にヒントがあります。つまり、

    基礎的なレベルで考えてみると、
     1)「感情」に関する言葉が出てきたら伝え返す(感情の反映)
     2)「考え」に関する言葉が出てきたら伝え返す
     3)「価値観」に関する言葉が出てきたら伝え返す
    ことから始まるのではないかと思います。「考え」や「価値観」に関する発言はなかなか出てこないかもしれませんが、出てきたら必ず受け止めて、伝え返しましょう。

    そしてそのことを基点として、「要約」をしてみたり、「質問」していけばいいと思います。但し、技法にのみ集中し、伝え返せばいいというものでもありませんので、くれぐれも注意してください。基礎はあくまでロジャーズの3条件です。これらがベースになってはじめて『自己探索の支援』が出来ることを肝に銘じてください。

    以上、私なりにポイントを分析してみました。前後関係を含めたご説明は、「勉強会」や「ロールプレイトレーニング」で行っておりますので機会がありましたらご参加ください。また、お問い合わせについては「CDA実践研究会」にお願い致します。

    勉強会【緊急拡大3時間版】〕
     :4月7日(土)10:00~13:00
    ロールプレイトレーニング〕  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年03月21日

    CDA2次「新判定ポイント」分析(3/5)

    「新判定ポイント」分析の3回目です。今回は「3.傾聴(非言語表現)」を取り上げます。(◆部分は「ロールプレイングの今後の課題」に書かれている内容です。)
       1.主訴・問題の把握
       2.自己探索の支援
       3.傾聴(非言語表現)
       4.傾聴(言語表現)
       5.傾聴(かかわり方)

    【3.傾聴(非言語表現)】
    ◆姿勢、視線、顔の表情、等

    やっているつもりでも意外に出来ていないのが、「非言語表現」です。そして、やろうと思ってもすぐに出来ないのが「非言語表現」です。また、基本として重要視されるのも「非言語表現」です。

    是非、日頃から心掛けるようにされるといいかと思います。
    では、個々に見ていきましょう。

    1)「姿勢」
    多少前かがみになった姿勢が基本です。但し、ずっと同じ姿勢でいないでください。

    話の内容に応じて、大きく上半身でうなずいたり、話が核心に入ってきたら前傾を強めるなどしてみたらどうでしょうか。

    2)「視線」
    「目は口ほどにものを言い」と言いますので、視線は大事です。是非とも目にものを言わせてください。

    尚、相手の目を見ることも大事ですが、時には目線を外してみましょう。目線を外す時には上下が基本です。左右に外すと不信感を与えることもありますので注意してください。

    また、視線は方向性だけでなく、強弱もあります。話の内容に応じて変化させるといいでしょう。

    3)「顔の表情」
    アイビイ自身が「無表情になるな」と言っているくらいですから「非言語表現」の代表選手です。クライエントの話に集中すればするほど「自分」が疎かになりますので注意が必要ですね。

    クライエントの話には必ず感情の波があり、表情に出ます。「事柄」を話している時の表情、「感情」を話している時の表情、そして「意味」を話している時の表情。違うはずです。そうしたクライエントの「表情」をうまく「追跡」できればいいですね。

    以上の様に「非言語表現」のうち3つ取り上げられていますが、いづれも単調であっては厳しい結果が待っています。常に話の内容に沿って「変化」をつけることがポイントだと思います。

    以上、私なりにポイントを分析してみました。前後関係を含めたご説明は、下記勉強会で行っておりますので機会がありましたらご参加ください。また、お問い合わせについては「CDA実践研究会」にお願い致します。

    〔勉強会〕
    3月24日(土)10:00~12:30 場所:文京区
    3月25日(日)14:00~16:30 場所:新宿区  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年03月20日

    CDA2次「新判定ポイント」分析(2/5)

    「新判定ポイント」分析の2回目です。今回は「4.傾聴(言語表現)」を取り上げます。(◆部分は「ロールプレイングの今後の課題」に書かれている内容です。)
       1.主訴・問題の把握
       2.自己探索の支援
       3.傾聴(非言語表現)
       4.傾聴(言語表現)
       5.傾聴(かかわり方)

    【4.傾聴(言語表現)】
    ◆いいかえ、反映、質問等

    最初気が付きませんでしたが、実に有り難いアドバイスですね。「いいかえ、反映、質問」。この順番をどう思われますか?

    通常、ひとは、ある特別な「事柄」があると、それに対する「感情」が生まれ、そして「意味」づけを行います。従って、クライエントも最初は「事柄」について話し始め、次に「感情」が出てきて、やがて「意味」にたどり着く。このように進むのが一般的なカウンセリングだと思います。(実際にはこうしたサイクルを繰り返していくわけですが、分かり易くするためにシンプルに考えます。)

    従って、この「事柄」→「感情」→「意味」という流れにスキルを当てはめていくと、「いいかえ(事柄)」→「反映(感情・意味)」、そしてクライエントの話が一段落したら「質問」、ということになる訳ですね。(「来談目的」をお伺いする最初の「開かれた質問」は除きます。)

    では、個々に見ていきましょう。

    1)「いいかえ」
    「事柄」に対して行うのがポイントです。決して「感情」に対して行ってはいけません。アイビイ(「マイクロカウンセリング」)も「感情に対するいいかえは無視する」と言っています。

    ”いいかえ”る言葉には気を使いますが、評価や判断を加えないように気をつけてください。「~ですね」「~ですか」と確認の意味を含めるといいでしょう。また、「事柄」は話し始めに多く語られますので、早い時期に”いいかえ”るようにするといいかもしれません。

    2)「反映」
    「感情」と「意味」の二通りありますが、まずは「感情の反映」を徹底しましょう。「主訴」につながる言葉をタイミング良く、非言語表現も使って、「伝え返す」ことが大事です。

    自分では理解したとうなずいても不十分です。恐らく反映したと試験官はとらないでしょう。ここは間違いなく、きちんと「言語的に表現」してください。

    3)「質問」
    「いいかえ」「反映」の後に来ることを肝に銘じてください。必ずそれらを行った後で、クライエントの話が一段落した時に、「質問」するようにしてください。

    また、返答があった場合には必ず「伝え返し」をして下さい。会話はキャッチボールですからそうしたやりとりがとても大事になってきます。もし「伝え返し」をせず次の質問に行ってしまったら・・・、「自己探索の支援」どころではありませんね。

    以上、私なりにポイントを分析してみました。前後関係を含めたご説明は、下記勉強会で行っておりますので機会がありましたらご参加ください。また、お問い合わせについては「CDA実践研究会」にお願い致します。

    〔勉強会〕
    3月24日(土)10:00~12:30 場所:文京区
    3月25日(日)14:00~16:30 場所:新宿区  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年03月19日

    CDA2次「新判定ポイント」分析(1/5)

    ご承知の通り36回2次試験の直前に「判定ポイント」が変わりました。そして、残念ながらこの36回2次試験で不合格となった方には、「ロールプレイングの今後の課題」というコメントがついてきます。

    このように1サイクル経過した後の37回こそが「新判定ポイント」に沿った本格的な2次試験になるのではないかと思います。受験生としてはまず「新判定ポイント」を理解し、その対策が求められるところですね。特に初めて受験される方にとって「不合格者へのコメント」は貴重な情報です。

    そこで、この「新判定ポイント」について、私なりに、あらためて分析してみました。

       1.主訴・問題の把握
       2.自己探索の支援
       3.傾聴(非言語表現)
       4.傾聴(言語表現)
       5.傾聴(かかわり方)

    この5つが「新判定ポイント」です。順番は丁度ピラミッドの頂点から記載しているように思えますので、5番、つまり基礎・基本から理解と習得に努めるのがいいかと思います。

    そこで、「分析」の第1回目は『傾聴(かかわり方)』です。(◆部分が「ロールプレイングの今後の課題」に書かれている内容です。)

    【5.傾聴(かかわり方)】
    ◆共感、受容的態度、好意的関心

    この3点を見るとロジャーズの「3つの態度条件」(自己一致、受容、共感)が浮かびます。やはり、カウンセリングの神様ロジャーズがベースになっているんですね。この3条件は「自己探索の支援」の理論的根拠にもなりますので特に大切です。

    では、個々に見ていきましょう。

    1)「共感」
    信頼関係を築き、お話について理解したことを、クライエントに分かってもらうことだと思って下さい。つまり、理解したことを”伝え返す”必要があるんですね。

    理解はしていても、理解したと伝わらない。これは結構あって大変もったいないことです。カウンセリングはコミュニケーションですから、キャッチボールを意識するといいでしょう。

    2)「受容的態度」
    条件を付けないでお話をそのまま受け取ることです。良し悪しの判断や思い込み、先入観、一般的価値観での評価は重大な欠陥となります。

    ですが、言葉では分かっていても、ロールプレイでは意外とやっているものです。これが出来ないと合格が難しくなりますので、一度専門家にチェックしてもらうといいかもしれません。

    3)「好意的関心」
    ロジャーズは人間の本性は「”(自己)実現”傾向」にあるとしました。まさに好意的関心、肯定的な側面への興味が基本なんですね。

    クライエントが否定的な話をしていても、肯定的な側面はないかと好意的なアンテナを立てておく。そうすれば、肯定的な言葉を聞き逃すことなく、反映できますからね。前向きな言葉が出てきたら、必ず「伝え返す」ようにしましょう。

    以上、私なりにポイントを分析してみました。前後関係を含めたご説明は、下記勉強会で行っておりますので機会がありましたらご参加ください。また、お問い合わせについては「CDA実践研究会」にお願い致します。

    〔勉強会〕
    3月24日(土)10:00~12:30 場所:文京区
    3月25日(日)14:00~16:30 場所:新宿区  


  • Posted by タテさん at 23:28Comments(0)CDA2次対策