2012年03月20日
CDA2次「新判定ポイント」分析(2/5)
「新判定ポイント」分析の2回目です。今回は「4.傾聴(言語表現)」を取り上げます。(◆部分は「ロールプレイングの今後の課題」に書かれている内容です。)
1.主訴・問題の把握
2.自己探索の支援
3.傾聴(非言語表現)
4.傾聴(言語表現)
5.傾聴(かかわり方)
【4.傾聴(言語表現)】
◆いいかえ、反映、質問等
最初気が付きませんでしたが、実に有り難いアドバイスですね。「いいかえ、反映、質問」。この順番をどう思われますか?
通常、ひとは、ある特別な「事柄」があると、それに対する「感情」が生まれ、そして「意味」づけを行います。従って、クライエントも最初は「事柄」について話し始め、次に「感情」が出てきて、やがて「意味」にたどり着く。このように進むのが一般的なカウンセリングだと思います。(実際にはこうしたサイクルを繰り返していくわけですが、分かり易くするためにシンプルに考えます。)
従って、この「事柄」→「感情」→「意味」という流れにスキルを当てはめていくと、「いいかえ(事柄)」→「反映(感情・意味)」、そしてクライエントの話が一段落したら「質問」、ということになる訳ですね。(「来談目的」をお伺いする最初の「開かれた質問」は除きます。)
では、個々に見ていきましょう。
1)「いいかえ」
「事柄」に対して行うのがポイントです。決して「感情」に対して行ってはいけません。アイビイ(「マイクロカウンセリング」)も「感情に対するいいかえは無視する」と言っています。
”いいかえ”る言葉には気を使いますが、評価や判断を加えないように気をつけてください。「~ですね」「~ですか」と確認の意味を含めるといいでしょう。また、「事柄」は話し始めに多く語られますので、早い時期に”いいかえ”るようにするといいかもしれません。
2)「反映」
「感情」と「意味」の二通りありますが、まずは「感情の反映」を徹底しましょう。「主訴」につながる言葉をタイミング良く、非言語表現も使って、「伝え返す」ことが大事です。
自分では理解したとうなずいても不十分です。恐らく反映したと試験官はとらないでしょう。ここは間違いなく、きちんと「言語的に表現」してください。
3)「質問」
「いいかえ」「反映」の後に来ることを肝に銘じてください。必ずそれらを行った後で、クライエントの話が一段落した時に、「質問」するようにしてください。
また、返答があった場合には必ず「伝え返し」をして下さい。会話はキャッチボールですからそうしたやりとりがとても大事になってきます。もし「伝え返し」をせず次の質問に行ってしまったら・・・、「自己探索の支援」どころではありませんね。
以上、私なりにポイントを分析してみました。前後関係を含めたご説明は、下記勉強会で行っておりますので機会がありましたらご参加ください。また、お問い合わせについては「CDA実践研究会」にお願い致します。
〔勉強会〕
3月24日(土)10:00~12:30 場所:文京区
3月25日(日)14:00~16:30 場所:新宿区
1.主訴・問題の把握
2.自己探索の支援
3.傾聴(非言語表現)
4.傾聴(言語表現)
5.傾聴(かかわり方)
【4.傾聴(言語表現)】
◆いいかえ、反映、質問等
最初気が付きませんでしたが、実に有り難いアドバイスですね。「いいかえ、反映、質問」。この順番をどう思われますか?
通常、ひとは、ある特別な「事柄」があると、それに対する「感情」が生まれ、そして「意味」づけを行います。従って、クライエントも最初は「事柄」について話し始め、次に「感情」が出てきて、やがて「意味」にたどり着く。このように進むのが一般的なカウンセリングだと思います。(実際にはこうしたサイクルを繰り返していくわけですが、分かり易くするためにシンプルに考えます。)
従って、この「事柄」→「感情」→「意味」という流れにスキルを当てはめていくと、「いいかえ(事柄)」→「反映(感情・意味)」、そしてクライエントの話が一段落したら「質問」、ということになる訳ですね。(「来談目的」をお伺いする最初の「開かれた質問」は除きます。)
では、個々に見ていきましょう。
1)「いいかえ」
「事柄」に対して行うのがポイントです。決して「感情」に対して行ってはいけません。アイビイ(「マイクロカウンセリング」)も「感情に対するいいかえは無視する」と言っています。
”いいかえ”る言葉には気を使いますが、評価や判断を加えないように気をつけてください。「~ですね」「~ですか」と確認の意味を含めるといいでしょう。また、「事柄」は話し始めに多く語られますので、早い時期に”いいかえ”るようにするといいかもしれません。
2)「反映」
「感情」と「意味」の二通りありますが、まずは「感情の反映」を徹底しましょう。「主訴」につながる言葉をタイミング良く、非言語表現も使って、「伝え返す」ことが大事です。
自分では理解したとうなずいても不十分です。恐らく反映したと試験官はとらないでしょう。ここは間違いなく、きちんと「言語的に表現」してください。
3)「質問」
「いいかえ」「反映」の後に来ることを肝に銘じてください。必ずそれらを行った後で、クライエントの話が一段落した時に、「質問」するようにしてください。
また、返答があった場合には必ず「伝え返し」をして下さい。会話はキャッチボールですからそうしたやりとりがとても大事になってきます。もし「伝え返し」をせず次の質問に行ってしまったら・・・、「自己探索の支援」どころではありませんね。
以上、私なりにポイントを分析してみました。前後関係を含めたご説明は、下記勉強会で行っておりますので機会がありましたらご参加ください。また、お問い合わせについては「CDA実践研究会」にお願い致します。
〔勉強会〕
3月24日(土)10:00~12:30 場所:文京区
3月25日(日)14:00~16:30 場所:新宿区
試験前日に/CDA2次に向けて(7)
「沈黙」の光と影/CDA2次に向けて(6)
二つの舟(共感)/CDA2次に向けて(5)
T字型アプローチのススメ/CDA2次に向けて(4)
気持ちに寄り添うとは?/CDA2次に向けて(3)
答はどこに?/CDA2次に向けて(2)
「沈黙」の光と影/CDA2次に向けて(6)
二つの舟(共感)/CDA2次に向けて(5)
T字型アプローチのススメ/CDA2次に向けて(4)
気持ちに寄り添うとは?/CDA2次に向けて(3)
答はどこに?/CDA2次に向けて(2)