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Posted by たまりば運営事務局  at 

2012年01月27日

第36回CDA二次試験を終えて

第36回CDAの二次試験が終わりました。そして関心事は直前で変更になった「判定ポイント」の影響です。

合格率は48.1%ですから、例年と殆ど変りません。受験された方も違和感は無かったようです。従って、従来通りの判定基準と何ら代わりが無い様な印象を持たれても不思議はないと思います。

しかしながら、不合格者への講評は、”新しい判定ポイント”に基づいて行われていました。

すなわち、
     1)主訴・問題の把握
     2)自己探索の支援
     3)傾聴(非言語表現)
     4)傾聴(言語表現)
     5)傾聴(かかわり方)  です。

講評がこの区分で行われたということは、間違いなくこの判定ポイントに沿って採点されたということですね。

しかも、この項目の内の1項目だけで不合格になった方もいらっしゃいますので、各項目ともきちんとこなせる実力をつけておかなければ合格できないという訳です。

従って、各項目に沿って、それぞれ
     イ)何をしなければならないのか
     ロ)何をしてはいけないのか
をしっかり把握し、どんなケースにおいても対応できるように訓練しておくことが今まで以上に必要になってくると思います。

従来の判定ポイントよりも具体的なったというメリットはありますが、それだけ課題も増えたということでしょうか。

そういった意味で、二次試験は確実に難しくなっていると思います。では、合格率が変わらないのはなぜ? ということですが、その点で言えば、実技試験の主観性や曖昧性、クライエントやケースとの相性なども影響しているのでしょう。

早口で多弁なクライエント、寡黙なクライエント、登場人物が何人も出てくるようなケース、馴染みのない業種や職種。そして、練習を十分積んできたオーソドックスなケース、いろいろ得手不得手はありますからね。スンナリ受かってしまうこともある訳です。

ですが、そういう状況を期待しても何の勉強にもなりませんので、やはり、「新判定ポイント」に対応した十分な準備が必要になってくると思います。

カウンセリングの本質は「自己探索」です。その為には「経験」の中から「自らの問題」に気づいてもらう必要があります。

CDA資格保有者が1万人を超え、二次試験も新たな段階を迎えたような気がします。今後の受験者には『経験代謝』の理解が必要になってくるでしょう。そして、基礎となる傾聴の3分野(言語、非言語、かかわり)は必須項目であることに変わりはありません。

第36回の二次試験が終わり、私なりにこのように整理してみました。

〔参考〕
CDA実践研究会


  


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2012年01月17日

    合格発表日

    1月17日火曜日は、第36回二次試験の「合格発表日」です。今回の結果は以下の通りでした。
            受験数      1,030名
            合格者        496名
            合格率         48.1%
    34回の合格率が47.3%、35回が47.8%でしたから、わずかながら向上してきているようです。

    合否の結果については、本日が「一斉発送日」となっていますので、それ以前に発送されることも、それ以降に発送されることも基本的にはありません。配達は翌日か翌々日ということになります。

    合格者には、登録申請書類等が入ったA4大の「大きな封筒」が届きます。不合格者にはA4紙を三つ折りにしたくらいの「小さい封筒」となりますので、開封しなくても結果は分かります。

    小さな封筒には、「不合格の通知」と「ロールプレイの問題点やコメント等の講評」他が入っています。

    ※小さい封筒を受け取られた方
    残念な結果でしたね。恐らく同封の講評も納得がいかないかもしれません。私も経験しましたが、人格を否定されたような言いようのない落胆が襲ってくることもあるでしょう。

    ですが、人格とは関係ありません。ほんのわずかな差で不合格判定となっているかもしれません。

    まずは1カ月位、何も考えず休んでください。そして、気持ちが落ち着いてきたら、「講評」にもう一度目を通して見ましょう。必ずリカバリーのヒントが書かれている筈です。

    そして、自分を大事にして、自分とユックリ向き合って下さい。「自己探索の実践」です。

    失敗は「貴重な経験」です。その「経験と向き合う」ことで「自己成長」が図れます。そうすることでご自身にとっての「失敗」の意味が必ず違ってくる筈です。

    ※大きな封筒を受け取られた方
    おめでとうございます。願いが叶いましたね。お疲れ様でした。

     イ)何度目かの受験で大きな封筒を受け取られた方
     何が良くて、何が悪かったか、良くお分かりだと思います。これからが本番ですので、実践の機会をできるだけ継続して持つようにしてください。

     また、CDAや受験者との交流も大変勉強になりますので、ネットワークの構築をお奨めします。

     ロ)初めての受験で大きな封筒を受け取られた方
     ストレート合格は素晴らしいことだと思いますが、一方で大変危険でもあります。つまり、合格者には講評がされませんので、何が良くて、何が悪かったか、ということが分かりにくいんですね。

     また、簡単に資格が取れてしまったことで安心される方が多いいのか、取りっぱなしにされるケースも見受けられます。いわばペーパー・ドライバー化してしまう危険が高いと言えます。

     是非、積極的に理論と実践を併行して学ぶ環境を自ら作っていただきたいと思います。


    〔CDA二次試験対策 CDA実践研究会〕
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport  


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年12月23日

    口頭試問から見えるもの

    第36回二次試験が12月18日(日)に終わりました。今回は直前で「判定ポイント」が変わりましたので、どんな試験になるのか注目です。その点を口頭試問からレビューしてみたいと思います。

    一番多かった質問は「CDAの資格をどのように活かしますか?」だったようです。殆どすべての受験者に出された質問で、これが最後の質問という点もいつもと変わりません。具体的に、熱く語ってOKです。

    また、「如何でしたか?」「感想は?」「評価したら?」「点数をつけると?」などの総括的な質問も従来通りだったようです。どんな話を聴くことが出来たのか、どんな点に共感できたのか、キーワードを使って説明できれば問題ないと思います。

    それから、「出来たこと、出来なかったこと」「この後面談が続くとしたら」なども従来通り出されたと聞いています。また、「主訴」又は「主訴と来談目的」を問う質問もあったようです。

    ここまでは目新しい点はありません。ですが新しい質問も2つほど見受けられました。

    その1は、「クライエントについてどの様に思われましたか?」あるいは「このクライエントはどういう人だと思いますか?」です。この問いはクライエントに対する「見立て」を求めていると思われますので、来談目的や状況を中心に、主訴なども交えて答えればいいかと思います。

    その2は、「クライエントの問題は何だと思いますか?」とずばり「問題」を問うものです。中には「問題」と「主訴」を別々に問われたケースもあったようですので、受験生は戸惑われたかもしれません。(「問題」については『CDA二次試験の新判定ポイント(2/2)』をご参照ください。)

    こうしてみると、従来とは大きく変わらないものの、主訴や問題点といったクライエントの「見立て」を中心にした問いが目立ってきたような気がします。

    これからはより傾聴に力を注ぐとともに、的確な質問力も鍛えて行かなければいけませんね。

    〔CDA実践研究会〕
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport

      


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年12月08日

    CDA二次試験の新判定ポイント(2/2)

    第36回二次試験から適用される「新判定ポイント」の後編です。前篇では「3)傾聴(非言語表現)」「4)傾聴(言語表現)」「5)傾聴(かかわり方)」について触れました。

    2)自己探索の支援
    ひとは内面(環境や経験から得た自身の考え方、価値観、認識など)を見つめること=「自己探索」で成長すると思われます。しかしながら辛い経験をした場合などなかなか内面を見つめる気にはなれないものです。

    そんな時、信頼できる第三者がいたら・・・。これがキャリアカウンセリングの出発点です。

    さて、「自己探索の支援」とはどんなことをしたらいいのでしょう? 言うまでもなくクライエントが自己に向き合えるように働きかけることですが、分かり易くする為に「自己探索の支援を妨げること」について考えてみたいと思います。

    最初に考えられるのは「問題を解決しようとすること」です。これではクライエントの自己探索を支援するどころか邪魔をしてしまいますね。成長の機会を奪うことになります。

    「CDAの興味から発する質問」も自己探索の妨げになります。せっかく自己探索に集中していても、別のことについて質問されたら、自己探索を中断して質問に対する答を考えなければいけませんからね。

    また、見当違いの「要約」「いいかえ」「反映」なども自己探索の妨げになります。勿論、不適切な非言語的表現なども信頼関係を損なうという点では自己探索どころではないですね。

    「自己探索の支援」とはこの様に正しい形で行われる「問いかけ」や「働きかけ」(=各種支援スキル)ですが、難しいスキルを無理してやろうとせず、基本スキルを正確に使う。そして、自己探索を妨げることは絶対しない、という心掛けが大切だと思います。

    1)主訴・問題の把握
    さて、いよいよ最後ですね。「主訴・問題」となっています。「主訴」と「問題」、同じなのか、違うのか、違うとすればどう違うのか。

    その前に、「来談目的」というのがあります。これはご相談に来られた直接的な目的で、面談の冒頭でクライエントから語られることが多いと思います。例えば「転勤で迷っている」「リストラで転職したい」などです。

    「主訴」は、そうした事態に対する強い感情、情動です。それは「怒り」だったり「落胆」だったり、「焦り」だったり、「葛藤」だったり。あるいはそれらが複合したものだったりします。

    では、「問題」とは何でしょう? 特にキャリアカウンセリングでいう「問題」とは?

    例えば「転勤」。「それは大変ですねぇ」とはなりませんよね。そうです。ここで大事なのは「一般的価値観」の排除です。つまり、「思い込み」や「決め付け」は絶対ダメということですね。

    ですから、「転勤」や「リストラ」などは「問題」とは考えません。ある人にとってはチャンスと考えてキャリアアップを図るかもしれませんからね。

    「転勤」や「リストラ」は多くの場合、本人の力ではどうしようもないこと=本人の外にある「環境・条件」です。「問題」は「転勤」や「リストラ」についてのご本人の「考え方」や「価値観」「認識」(つまり、誤った自己概念や固定観念、思い込みなど)です。

    いろいろな考え方が出来るのに、どうして「転勤」=(例えば)「怒り」と感じるのか? そうした「内面」に焦点を当て、自己探索を促し、自ら人生を切り開いて頂こうとするのがキャリアカウンセリングです。

    ですから、キャリアカウンセリングにおける「問題」とは実に「個人的な問題」なんですね。だからこそ自己探索することに意味があり、成長につながる訳です。

    「来談目的」・「主訴」・「問題」を区分してみると、クライエントの心理構造についての理解がし易くなります。従って、何について「要約」したらいいのか、何について「質問」や「反映」をしたらいいのか、自然に見えてくるような気がします。

    以上が「新判定ポイント」についての私の”個人的な”見方です。
    私自身、「新判定ポイント」に向き合ってみて大変勉強になりました。

    こうしてみると、JCDAの提唱する『経験代謝』がこの「新判定ポイント」の先に何となく浮かんで見えますが、二次試験の10分間ではそこまで出来ませんので、深く考えすぎないでくださいね。

    〔CDA実践研究会〕
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport  


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年12月05日

    CDA二次試験の「新判定ポイント」(1/2)

    第36回の二次試験から「判定ポイント」が変わりましたね。
    従来の判定ポイントは
    「傾聴スキルを使い、信頼関係の構築を図るとともにクライエントのニーズや状況を確認すること」でした。

    それが、今回から下記のようになっています。
         1)主訴・問題の把握
         2)自己探索の支援
         3)傾聴(非言語表現)
         4)傾聴(言語表現)
         5)傾聴(かかわり方)

    どうでしょう? 直前の変更は不安ですよね。ですが、直前だからこそ大きな変化はないと肯定的にとらえてみたらどうでしょう。但し、押さえるところはしっかり押さえて。

    5つの項目の内3つが「傾聴」ですね。それだけ「傾聴」を重視している訳です。従って「傾聴」が出来なかったらアウト!ということになってしまいます。

    3)傾聴(非言語表現)
    これは「かかわり行動」の非言語的な部分、つまり「視線」「身体言語」「声の調子」を指すと考えていいでしょう。従来から「CDA実践研究会」ではこの3つを重視してきましたので、基準がはっきりして良かったと思います。

    基礎中の基礎であるこれら3つのツールですが、しっかり出来ている受験生はほんの一握りです。殆どの方は自己流、自己満足だけでクライエントとの関係が意識されていないんですね。残された時間をこの3つの実践に特化するだけでもカウンセリングらしい場になってくると思います。

    4)傾聴(言語表現)
    これは「かかわり行動」の言語的な部分、「言語的追跡」がメインになります。「サクセス・ポイント(4)」にも書きましたが、CDAから話題を変えたり、話を飛躍させてはいけない、つまりクライエントの話を”後からついていく”感じで集中するということですね。

    ですから、何を言うべきかを考えたり話の先回りをすることは厳禁なんですね。「質問」にしても「要約」や「いいかえ」にしても原則は「言語的追跡」ですので、しっかり身に付けておくことが大切です。

    5)傾聴(かかわり方)
    傾聴の最後、3つ目は「かかわり方」つまり「CDA側の姿勢」です。クライエントを非言語・言語の両面から観察し、支持的・肯定的に、クライエントに合わせて柔軟にかかわることがポイントです。そうすることで「話し易い場」ができるんですね。

    また、ロージャーズの流れをくむ「パーソン・センタード・アプローチ」も参考になると思います。つまり、「自己一致/純粋性」「無条件の肯定的尊重/非審判的態度/受容」そして「共感的理解」ですね。

    こうした総合的傾聴によって、はじめて「2)自己探索の支援」が可能になってくる訳です。

    (続く)
    2/2では、1)主訴・問題の把握、2)自己探索の支援、について触れたいと思います。
      


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年11月30日

    CDA二次のサクセス・ポイント(10)

    『反映』(reflection)も「基本的かかわり技法」です。『反映』には「感情の反映」と「意味の反映」があります。

    ではどうやるのか、ということですが、まずは二つの部分に分けて考えてみましょう。つまり、「感情/意味」の部分と「反映」の部分です。

    まず「感情/意味」の部分ですが、「感情」とはまさに情動面に焦点を当てることです。

    また、人はそれぞれ個人的な考えや性格を持っていて、同じ出来事でもまるっきり違ったとらえ方をする場合があります。つまり、クライエントによって話している内容・言葉の”意味”は違ってくるんですね。「意味の反映」はこうした”意味”に焦点を当てることを指します。

    どちらも「反映」ですが内容は大きく違います。「意味の反映」は「解釈」の要素が強く「積極技法」に関連すると言われているんですね。従って、二次試験の10分間の中で「意味の反映」を使うのは危険ですし、無理して使う必要はないかと思います。

    次に「反映」の部分です。「反映」とは自分(クライエント)の感情なり意味が相手(CDA)に伝わって共感を呼び、その確認がとれることだと思います。

    つまり、CDA側に立って考えると、クライエントの話を聴き、態度等を観察して感情移入出来たとします。これだけではCDAの自己満足かもしれません。クライエントには気持ちが伝わっているのか分かりませんからね。

    「反映」のポイントは、その感情移入した状態をクライエントに「伝え返す」ことです。

    具体的にはクライエントの感情がこもったキーワードを受け止め、そのキーワードを伝え返すことですね。そしてただ言語的に返答するだけでなく、非言語的にも感情を込めて伝え返すことが大切だと思います。

    この場合クライエントが使った言葉以外で返すと、一瞬であってもクライエントの中に”論理的な思考”が起こり、せっかくの自己探索を邪魔してしまうかもしれません。そしてその言葉がヒットしない場合には大変危険でもあります。

    クライエントの言葉をしっかり受け止める為にも、そしてしっかり受け止めたことを示す為にも、「クライエントが使った言葉による感情の反映」をお奨めします。  


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年11月12日

    CDA二次のサクセス・ポイント(9)

    『要約』(summarization)も重要なツールです。『要約』とは少し長いクライエントの話をまとめることですが、タイミングが重要です。

    そのタイミングとは、クライエントの話が一段落した時。つまり、ある程度自分の置かれている状況、気持ちを話し終わった後、一息ついた時です。

    但し、話が止まったとしても思索が継続している場合もありますので注意が必要です。その時には「沈黙」を尊重し、ゆっくり考えられる時間を作ってあげることが大切です。

    さて、例えば、まだ話し足りない時に『要約』をしたらどうでしょう? クライエントはどんな風に感じると思いますか?

    きっと、「話しにくい」「思索に集中できない」・・・、ひいては「気持ちが伝わらない」と。

    そうですね。折角自己探索に向かっていたベクトルが反転してCDAの言葉に集中しなければならなくなりますので、これでは逆効果です。例え『要約』が間違っていなくても、気持ちの上では離れていくでしょう。

    タイミングと同様に「どう要約するか」もポイントです。よく自分の言葉に置き換えて要約する「いいかえ的要約」を見掛けますが、「いいかえ」と「要約」に神経を使わなければならず、大変難しくなってしまいます。

    従って、要約する時には「クライエントの言葉」を使うのがポイントです。「言語的追跡」による「伝え返し」がしっかりできていればキーワードは頭に残っているはずです。

    また、頻繁に要約するケースも見受けますが、話を止めてしまう恐れがありますので、これまた危険です。『要約』は重要な場面転換のツールですから10分間の試験ではそう使う場面は無いかと思います。普通は1回、せいぜい2回。

    ツールは効果的に使ってこそ活きて来ますので、無駄使いをしないようにしたいものです。

    CDA実践研究会
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport  


  • Posted by タテさん  at 23:23Comments(0)CDA2次対策

    2011年11月07日

    CDA二次のサクセス・ポイント(8)

    「かかわり技法」の中に『いいかえ』(paraphrase)というのがあります。これは、クライエントの言ったことを正確に把握していることを伝える上で効果的とされます。

    クライエントの言ったことを単に繰り返すのではなく、支持的に、つまり肯定的にとらえて、その本質だけを返します。

    結構難しいですよね。当たればデカイのですが、・・・当たらなかったら・・・、恐ろしい。そう、リスキーですね。

    さあ、受験生の皆さんはどうされますか? 『いいかえ』を使いますか?

    私としては、リスキーなことは無理にやらないことをお勧めします。それが受験対策としてはポイントです。

    『いいかえ』をやってうまくいったから合格ということはありません。ですが、『いいかえ』を失敗して不合格ということはあり得ます。なんとも割に合いませんね。

    自然な流れで、クライエントのお話をお伺いしていたら『いいかえ』の言葉が浮かんできて対応したというのなら素晴らしい。ですが、無理に考えるのは危険です。ヒットするかしないか考えるだけでも焦点がクライエントから離れてしまいます。

    話を理解していることを伝える手段は他にもありますので、リスキーなツールは無理に使おうとしない、そうした視点に立つことも受験におけるサクセス・ポイントのひとつだと思います。

    〔参考〕
    CDA実践研究会
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport
      


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年11月05日

    CDA二次のサクセス・ポイント(7)

    『質問』は対人支援における魔法のツールです。ですが、時々その魔法を封じ込めてしまうような使い方を目にします。

    そのひとつが矢継ぎ早に質問してしまうことです。

    状況をなるべく詳しく把握したいと自分の興味から次々に質問してしまいます。この時、CDAの焦点は自分自身に向かい、クライエントから離れていきます。

    事象の確認が主体となり、感情面が疎かになります。
    話を聞きながら頭の中で次の質問が気になります。

    質問された方は何だか尋問でもされている様な気分になりますよね。
    心の中の微妙な感情が取り残されていく感じです。
    私は何のために来ているのだろう。不信感が芽生えて来ます。

    『質問』は問いを発した後が大事です。答えてくれてありがとう、教えてくれてありがとうという気持ちを込めて、その内容を理解しましたという「反映」・「伝え返し」が必要なんですね。

    そして、相手の反応を確認した上で、必要なら次の質問をしていきますが、その時にも「言語的追跡」の基本は外せません。

    この様に、『質問』は魔法のツールですが使い方によっては逆効果にもなりますので十分注意したいところです。

    〔参考〕
    CDA実践研究会
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport  


  • Posted by タテさん  at 23:37Comments(0)CDA2次対策

    2011年11月03日

    CDA二次のサクセス・ポイント(6)

    二次試験は不思議な試験で、実際のキャリアカウンセラーや相談業務をお仕事にされている方、いわばプロの方の合格率が全平均の約半分、つまり25%弱だと言われています。

    また、最近は再受験者の方も何度か苦杯をなめるケースが出てきています。
    勿論、初受験者の方も容易く受かる試験ではなくなってきています。

    こうしたことを考えてみると、一次試験と違って、こうしたら合格するという受験生共通の「合格像」はないのではないか、と思えてきます。

    ですから、通学コース等でも特別なロープレ訓練はやりません。せいぜいロープレ体験程度です。

    つまり、二次対策としては個別の対応がポイントなんですね。その人にとってどうか、という視点です。傾聴が大事、質問が大事、要約が大事と言っても、人それぞれによって解釈が違う、実践が違う。

    ここはやはり、その人のやり方をベースに、長所を伸ばしたり、癖を直したりしてその人なりの「合格像」を作るしかありません。

    そうした意味で仲間内だけのロープレ練習は非常に危険です。癖が助長されたり、他人の癖を錯覚したり、最悪のケースでは練習相手に癖を感染させたりしてしまいます。

    是非とも本格的な『個別対策』に参加され、自分自身の「合格像」を見つけて頂きたいと思います。

    〔ご参考〕:CDA実践研究会
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport  


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年10月30日

    CDA二次のサクセス・ポイント(5)

    かかわり行動=姿勢ができたら次は技法です。技法の第一はクライエントをしっかり観察すること。

    顔の表情や姿勢、動作、声の調子などの非言語面や、キーワード、言語パターン、言語頻度、矛盾・葛藤表現などの言語面について観察します。

    ここで大事なことは、”クライエントの言葉を鵜呑みにしない”ということです。例えば、「転職が面倒」と言っていても、それだけ真剣に転職を考えているからかもしれません。「上司が嫌い」と言っていても、認めてほしい、正当な評価を受けたいという裏返しかもしれません。

    こうした観察においてバックボーンになるのが、ロジャーズの「共感」で言うところの「好意的関心」です。ひとはだれでも悩みを解決したいんですね。より良い生活を送りたいんですね。だから相談に来ている訳です。

    われわれはついつい言葉を優先させて判断してしまいますが、クライエントの言葉を鵜呑みにしていてはカウンセリングとは言えません。それはただの世間話です。

    そうではなくて、言葉の裏側に隠れているほんとうの気持ちに近づき、クライエントのニーズや状況に関心を向けていくことが基本です。

    クライエントの言葉を追跡しながら、注意深くクライエントを観察していく、これがカウンセリングのスタートになります。

    CDA実践研究会
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport  


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年10月26日

    CDA二次試験ロールプレイ個別対策会

    受講生3名に対し1名の講師が付く「少数対応形式」です。
    二次試験突破は言葉で理解しているだけでは難しく、実際にできるかがポイントになります。
    テクニックに走らず、まずは基本の修得を目指しましょう。

      日 程 : 下 記
      時 間 : 19:00~20:45
      場 所 : 東京都新宿区新宿4-3-17
             ダヴィンチ新宿ビル6F CROSS COOP 会議室
      定 員 : 各回6名
      受講料 : 4,000円/回
             但し、3回一括申し込みの場合は
             10,000円/3回、4回目以降は3,000円/回

        1)10月25日(火)ロールプレイ2回実施(締め切り)
        2)10月27日(木)ロールプレイ2回実施(締め切り)
        3)11月 1日(火)ロールプレイ2回実施(締め切り)
        4)11月 8日(火)ロールプレイ2回実施(締め切り)
        5)11月10日(木)ロールプレイ2回実施(締め切り)
        6)11月15日(火)ロールプレイ2回実施(締め切り)
        7)11月17日(木)ロールプレイ2回実施(締め切り)
        8)11月22日(火)ロールプレイ2回実施
        9)11月24日(木)ロールプレイ2回実施
    (新規追加)11月26日(土)ロールプレイ2回実施(締め切り)
                但し、13:15~15:00
       10)11月29日(火)ロールプレイ2回実施
       11)12月 1日(木)ロールプレイ1回+口頭試問
       12)12月 6日(火)ロールプレイ1回+口頭試問
       13)12月 8日(木)ロールプレイ1回+口頭試問(締め切り)
    (新規追加)12月10日(土)ロールプレイ1回+口頭試問
                但し、13:15~15:00
       14)12月13日(火)ロールプレイ1回+口頭試問(締め切り)
       15)12月15日(木)ロールプレイ1回+口頭試問

    癖の矯正や課題克服等の為、4回以上の受講をお勧めします。

      予約方法
      ①「info@tbalancem.com」にメールでお申し込みください。
       メールの記載内容;日程番号、希望日程、受講料合計額、振込予定日
      ②当方からの受付可否返信メールの送信(2営業日内原則)
      ③受付可の場合、お振込(振込確認によって正式予約となります)
      *振込手数料はご負担の程お願い致します。
      *振込後のご返金はできませんのでご了承お願い致します。

    CDA実践研究会
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport  


  • Posted by タテさん  at 23:37Comments(0)CDA2次対策

    2011年10月23日

    CDA二次対策勉強会(2)

    ◆◆2次合格ポイント勉強会◆◆

    合格一直線を目指した2次対策勉強会です。

    2次試験の概要や注意点、判定ポイントのお話、また傾聴を中核としたロールプレイなど、受験準備に必要となる情報のご提供とトレーニングを実施します。どうぞお気軽にご参加ください。

     開催日時  (1)2011年11月12日(土)
                       ・・・終了しました。
           (2)2011年11月20日(日)
             いづれも14:00~16:00(内容は同じです)
     参加費:1000円/回(当日支払)
     会場:申込された方に実施日の1週間程前にご連絡させていただきます。
     (都営三田線 千石駅付近の予定です。)


    <申込は以下のURLでお願いします。>

    (1)2011年11月12日(土)
    http://tbalancem.com/seminar/1112.php

    (2)2011年11月20日(日)
    http://tbalancem.com/seminar/1120.php


    〔ご参考〕 「個別対策講座」:10月25日(火)より全15回開催の予定です。(各回定員6名)

    CDA実践研究会
    http://ja-jp.facebook.com/cdasupport  


  • Posted by タテさん  at 23:27Comments(0)CDA2次対策

    2011年10月20日

    CDA二次のサクセス・ポイント(4)

    「かかわり行動」の非言語的対応については前回触れましたので、今回は言語的対応=「言語的追跡」です。

    ところで、「言語的追跡」ってなんだと思いますか?

    テキストによると、
    ①「CDAは、基本的にはクライエントの語った話題に関心を向けることに集中し、カウンセラーの方から話題を飛躍させたり、妨げたりしてはなりません。」 ②「何を言うべきかに思いをめぐらす必要はなく、クライエントが話していることに気持ちを集中させることが大切です。」
    ということになります。

    どうでしょう、分かりますか?

    ことばを分解してみると、「言語的(Verbal)」とは文字通り”言語による対応”ということです。

    もうひとつの「追跡(Following)」が曲者で、かつ本質をよく現わしていると思います。つまり「追跡(Following)」とは後から追いかけていくことですよね。ここがポイントです。

    クライエントの話を追い越してはいけないんです。クライエントの話の先回りをしてはいけないんです。

    ”先回りする”とは、例えば新しい解釈をしてしまったり、もっと話すよう催促したり、リードしたりすることです。

    そうやって話の先回りするのではなく、話の内容に沿って付いていくのが「言語的追跡(Verbal Following)」です。これがカウンセリングの基礎として「かかわり行動」の基本にあるということですね。

    そして、”話の内容に沿って”いくには、「クライエントが使った言葉」を伝え返していくことが一番容易で、かつ安全です。クライエントが使った言葉だから、”何を言うべきかに思いをめぐらす必要はない”(=②)訳です。

    質問や要約、反映をするにしても根底にはこの「言語的追跡」があることをしっかり心得ておいてください。  


  • Posted by タテさん  at 23:28Comments(0)CDA2次対策

    2011年10月19日

    CDA二次のサクセス・ポイント(3)

    前回、「かかわり行動」が基本中の基本だとお話しました。そこで、その中身はと言うと、視線の位置、身体言語、声の調子、言語的追跡となります。

    この中で、視線の位置、身体言語、声の調子は、非言語的対応ということになります。ここでのポイントは、非言語によってどの様に共感や受容を伝えるかということです。

    さて、どうやって伝えたらいいですか?

    それは、簡単に言うと、一本調子にならないということです。

    視線はどうでしょう? 「なるほど」「そうだったんですか」「よ~く分かりました」などと言う時、視線はどうしますか? 目線に力が入ったり、一旦視線を外してからもう一度視線を合わせたり、つまり、何らかの変化によって自分の気持ちを表現しませんか? 

    では、身体言語はどうでしょう? 驚きや怒りを持って共感したり、葛藤の苦しみを理解した時、身体は動きませんか? 手振りは出ませんか? 表情は変わりませんか? これもまた何らかの変化が起きるのが普通ですよね。

    そして、声の調子も、最初に来談目的を聞いた時と心配事や悩み、苦しみを聞いた時ではどうですか? 同じはずはありませんよね。 当然、後者になると声が低くなったり、ゆっくり話したりするのではないかと思います。

    自分では十分共感したり、受容しているのだから、そんなワザトラシイことはしなくても・・・と陰の声がするかもしれません。

    しかし、CDAというプロを目指すのであれば、分かってほしいのですが、コミュニケーションはキャッチボールです。受け取ったメッセージを返して、はじめてコミュニケーションが成立したと言えます。是非、この「伝え返し」の必要性を理解し、効果的に使えるようにしていただけたらと思います。
      


  • Posted by タテさん  at 23:58Comments(0)CDA2次対策

    2011年10月17日

    CDA二次のサクセス・ポイント(2)

    二次試験の判定ポイントのひとつに、”傾聴スキルを使う”というのがありますが、傾聴スキルといってもたくさんありますから、ちょっと大変ですよね。

    ですが、テキストにヒントがあります。「かかわり行動がしっかりできていれば、特別な技法を使ったり話をリードしたりしなくても、最小限のはげましを用いるだけでクライエントは自己探索へと進むことができるのです。」と。

    更に、「はげまし技法」には、
    ①うなずきといった非言語的反応
    ②「ええ」「はい」などの言語的反応
    ③クライエントが言った言葉を一言二言繰り返すのも効果的
    ④「それで?」「それから?」「たとえば?」「もっと続けて話して下さい」なども効果的
    ⑤ときには「沈黙」も価値のあるはげましに
    とあります。

    どうでしょう? 少し安心されましたか?

    「な~んだ、簡単だ」とお思いの方は、ここで気を抜かないでください。ポイントは「かかわり行動がしっかりできていれば」という条件付きという点です。

    「かかわり行動」とは、視線の位置、身体言語、声の調子、言語的追跡ですが、これらを確実に身に付けておくことが基本中の基本になります。

    どうも話がループしてしまう、不自然な沈黙が生じる、どう話を続けたらいいか分からなくなる。すべてこの基本が身に付いていない証拠と考えていいと思います。

    質問や要約、感情の反映等に進む前に、まずはしっかり基礎を身に付けておくことをお勧めします。
      


  • Posted by タテさん  at 23:20Comments(0)CDA2次対策

    2011年10月16日

    CDA二次のサクセス・ポイント(1)

    CDA二次試験の「判定ポイント」を分解すると、以下の3つになります。

    1)傾聴スキルを使う
    「かかわり行動」(視線、身体言語、声の調子、言語的追跡)と「かかわり技法」(観察技法、質問、はげまし、いいかえ、要約、反映)が使え、かつクライエントに十分伝わることが大切です。

    特に視線や身体言語、声の調子は初歩の初歩ですので、誰でも”自分は出来ている”と思っていますが、多くは不十分です。コミュニケーションは相手に伝わってはじめて成り立ちますので、クライアントの状況に応じて、しっかり伝えることが大事なんですね。

    また、言語的追跡、質問、要約等もその意味を十分理解し、効果的に実践することが求められます。(個々のポイントについては、別途取り上げます。)

    2)信頼関係の構築を図る
    信頼関係の始まりは、安心感です。何でも話せる!という安心感です。

    クライエントは、話を聴いてもらえるか、肯定的に受け止めてくれるか、先入観で捉えられないか、話せ話せと催促されないか、質問攻めにならないか等々、不安に思っているんですね。そうした不安感を与えないことがポイントです。

    ですから、クライエントを評価するような言動がみえたら非常に危険だということになります。

    3)クライエントのニーズや状況を確認する
    ニーズとは何だと思いますか? それは「来談目的」と「主訴」です。

    「来談目的」は、クライエントの顕在意識にあり、相談に来られた動機です。「今日はどういったことでご相談に来られたんですか?」とお伺いすることで把握できます。

    「主訴」はクライエント自身も気付いていないことが多く、潜在意識にある場合もあります。従って、質問してもなかなか分かりにくいものです。つまり、CDAの「見立て」が必要になってくるんですね。

    それは怒りだったり、葛藤だったり、強い感情となって現れますが、決して決めつけることなく、注意深く確認していく姿勢が大事になってきます。

    また、「状況」とは、仕事環境であり、そうした環境のなかでのクライエントの気持ちです。  


  • Posted by タテさん  at 23:23Comments(0)CDA2次対策

    2011年10月08日

    CDA二次対策勉強会

    ◆◆2次合格ポイント勉強会(再受験者向け)◆◆

    『貴重体験、二次再受験者集まれ!!
      失敗は成功のもと、失敗から一緒に学ぼう!!』

    「なぜ落ちたのか…」、「何をしたら受かるのか…」等、困っている人が多くいます。そういった二次再受験者の皆さんを対象としたワークショップ型の勉強会です。

     開催日時  (1)2011年10月16日(日)
           (2)2011年10月23日(日)
             いづれも14:00~16:30(内容は同じです)
     参加対象者:CDA二次試験再受験者
     参加費:1000円/回(当日支払)
     会場:申込された方に実施日の1週間程前にご連絡させていただきます。
     東京都文京区 丸の内線茗荷谷駅付近の予定です。


    <申込は以下のURLでお願いします。>

    (1)2011年10月16日(日)
    http://tbalancem.com/seminar/1016.php
    <締め切りとなりましたのでご容赦ください。>

    (2)2011年10月23日(日)
    http://tbalancem.com/seminar/1023.php

    ※ ロールプレイ及び口頭試問の「個別対策講座」は、この「勉強会」に参加された方のみご案内させて頂きますので、早目にお申込みください。

    〔ご参考〕 「個別対策講座」:10月25日(火)より全15回開催の予定です。(各回定員6名)  


  • Posted by タテさん  at 01:33Comments(0)CDA2次対策

    2011年09月30日

    CDAの二次試験について

    CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)の二次試験は、10分間のロールプレイと口頭試問です。

    判定ポイントは、
      ・ 傾聴スキルを使い
      ・ 信頼関係の構築を図るとともに
      ・ クライエントのニーズや状況を確認すること

    ですが、自分の解釈でロールプレイを進めてしまい、迷路に入ってしまう受験生を時々見掛けます。

    合格を目指すならば、最初からきちんと基本をマスターするよう、しっかりした指導者による講座や勉強会に参加されることをお勧めします。  


  • Posted by タテさん  at 19:18Comments(0)CDA2次対策